期待収益率 (本書では簡単に説明するため「金利」という平易な表現
に置換えている)を切り口に、株式から FIXED INCOME、投資信託、
及びそれらの外貨もの金融商品などの比較を試みています。
金融危機により、ズタズタになってしまった今日の世界経済。
いわゆる100年に1度といわれるような特異な環境の元、そもそも簡単かつ単純に
儲かるようなお勧め金融商品などが存在するはずもないと考えるのが自然でしょう。
そういった特殊でシビアな時代に、目先を追わず、様々な金融商品の検証分析を
基本に立ち返って行った姿勢は好感が持てるところです。
証券金融業界に染まりきっていない学生の立場から、独自の視点から、金融商品へ
のアプローチした結果を読むことは、初心者でなくとも、否、初心者で無いほうが
参考になるところがあると思われます。
具体的には、金融商品に内在する為替手数料などの管理手続コストなど、
細かいことであるが本質的な問題を、はっきりとした物言いで指摘しており、
ぱっと見の高金利に惑わされがちだが「効率的でない金融商品を選択してしまう愚」
に陥らないための「あんぜん」な投資入門の有効なガイドブックとなると思います。