安田亨先生が受験の現場で役立つ、それこそ「1点でも多く」点数を取るという視点で過去出題された問題を解説しています。
同じ東京出版の月刊「大学への数学」などに載せられている解答は、非常に洗練されていて勉強になりますが、試験会場でとっさに思いつくかどうかは別問題。そのあたりを「試験の現場」の時間に煽られ、プレッシャーを感じながら解くときにどのように問題に対峙するかが解説されているので、試験会場での心構えを想定するにも良い教材になっていると思います。
確かに、合格最低点を眺めてみると大体5.5割〜6割程度。そのボーダーでは、それこそ1点を争うひしめきあいになっていることが想像できるので、このようなアプローチは非常に実戦的だと感じます。
とはいえ、東大数学ですから基礎が出来た上でないと、この本の意図も汲み取れない結果になってしまいますので、基礎的な問題集をこなした上でこの本に接した方が良いでしょう。
問題の解説は安田先生らしく分かりやすいものですから、私は問題を時間をかけて解く、というより一冊の本として読んでしまいました。面白かった!
多分、秋口からのスパートの時に、非常に役立つ一冊になると思います。