彼は理3に受かった一種の天才(東大1学年3000人中トップの100人である)だが、
・地方出身者
・中学受験をしていない
・浪人経験者
であることで、ある程度「鳥瞰」できる優れた指導者だと思う。
一定の法則に則った成功続きの人(進学塾〜中高一貫〜有名大
(私自身もこれに当る)は変化に弱いし、能力や技術を伝える力も弱かったりする。(自分で考えてないのに上手くいったから)
帯にもある3つのことは確かに良かったが、
「音読30回、200回解く」など内容とその根拠を示してるのが良かった。
また
「だんだん時間を短く早くしてゆく」と言う点も賛成だ。最初から速く
解くことはできない。「速さ」は流行りであるが、最初からはムリだ。
ただ「速さは大事だ」と述べている点は共感できる。
そのメソッドを具体的に示しているのもいいことだ
(よく結果を示す人が多いが、実際は過程が大事だ)
また
「目標を持つこと。ノルマを持つこと。ただし細切れにすること」
は参考になる。
模試をどんどん受けていく、月1回ぐらいの模試を「目標」にすること。
結果は気にせず「復習」を頑張ること。
1年、5年と目標にすると空回りしやすい。これは皆経験しているだろうことだ。
細切れ(1,2ヶ月)の目標と言うのはフィードバックしやすい、修正しやすい、
などの点でとても良い。
また
出来ない子ほど「基本」を大事にすること、結果的にそれが1番早いことを
示している。これも共感できる。
また
「入門書を1週間で」も自身と言うより、「出来ない子も含めた平均」
と感じた。
「1000人以上の生徒に教えた経験」から
「できない子をできるようにさせるメソッド」を持ってると感じた。
優秀な者を対象にしてないと言うのが重要な点だ。
自身の経験主義と、論理主義のうまく組み合わさったメソッドと思う。
医師の道を捨てて教育者になったことからも分かるが、人格者であるとも思う
(この点で特に親からわが子を託すことができないと感じる‘‘優秀な人‘‘は多い)
最後の章の「考え方」はこれは読者の好き嫌いが出ると思う。
でもこういう考え方があると知ることもできるし、共感できない人も
含めて参考になるだろう。
意外に良かった本です。
こないだ書店で井上雄彦さんが絵を描いているDVDを見たが、
あまりに巧すぎてため息しか出なかった。
これがプロなのか・・・と。
著者もあんな感じなのだろうか・・・
著者はセンター試験を5分で解いてしかも満点と言う。
そんなことがあり得るんだな・・・
単純に興味として見たいものだ。