桜蔭高等学校首席卒業・東大理三現役合格の安川佳美さん。安川さんも晴れて東大医学部をご卒業することになり、その記念?として本書を新たに執筆されることとなりました。「東大医学部に入って周りを見回してみたら、東大生の半分は東大脳を持っていないことが分かった」という「迷言」でしられる迷著『東大脳の作り方』を著してから、もう6年がたったんですね。6年という歳月は、しかし安川さんご自慢の東大脳には何の変化ももたらさなかったことは、本書を読めば痛いほど分かります。相変わらず「東大医学部生は合コンでもてるか」などという、あさってな見出しを見ると、思わず「こいつ、大丈夫かなあ」と思わずにはいられません。それに書いてあることは「東大医学部に入ったは言いが、教養学部時代は退屈だ」「解剖は怖い」「BSL(ベッドサイドラーニング)」はしんどい。精神科の閉鎖病棟見学は恐怖体験みたいな、もうおどろおどろしい苦労話の連続で、本書を読んだ人は、医学部に入りたくなくなるんじゃないかと思ったりもします。いや、そもそもこの安川という人、本当に医者になりたかったのか、医者になりたくて医学部に入ったのか。偏差値だけで医学部を選び、超難関の東大医学部に入って偏差値を基準に他人を見下し「どう?私ってすごいでしょ。褒めて。尊敬して」と言いたいがために東大理三を受験したのではないかと勘繰ってしまいうような内容です。安川さんが、立派な女医さんになることを願わずにはいられません。何といっても桜蔭に通う我が娘の大先輩ですから。でも本書は娘には薦められないな(笑。