人には進める道が沢山あり、その中の一つに「麻雀と共に生きる」という選択肢が確かに存在しています。ですが、ほとんどの人は、麻雀を趣味や気晴らし程度に留めていることでしょう。理由は言うまでもなく、まともに生きるためにはそうするしかないと分かっているからです。
原作者であり主人公である須田さんは、これまでに数え切れないほど、自らの人生について罵られ、嘲られ、そして哀れまれてきたことでしょう。本人も恐らく、何割かは後悔をしているのだと思います。しかし、私を含む一部の読者は、そんな麻雀馬鹿を見て一笑に付すことなど出来ません。麻雀が好きで、でもそれを選んだら他のほとんど全てを捨てなければいけない。そんな葛藤をしたことがあるのなら。
もしかしたら彼と同じ道を歩んでいたかもしれない、そういう人にこそおすすめしたい作品です。余りにも切なくなり過ぎて、続きが読みたくなくなるかもしれませんが。