本作は,東医宝鑑(23編25巻からなる医術書)を完成させ,東洋医学に大きな影響を与えた名医ホジュンの真実の生涯を描いた,李恩成(イ・オンソン)原作の同名小説を,忠実にドラマ化した作品です。
ホジュンといえば,先にリリースされた,99年版の「許浚」とどうしても比較されると思いますが,本作では,女医イェジン(ファン・スジョンssi)のような架空の人物は登場しませんし,その意味ではドラマ的な盛り上がりには欠けるかもしれませんが,有名な医術書を編纂した歴史上の人物の生きざまを探るお勉強だと思ってご鑑賞ください。
ところで,これまでにホジュンに関わる作品は,映画を含めて4本制作されていますが,何とその内の3作品にイ・スンジェssiが出演しています。
1975年の映画「執念」では彼がホ・ジュンを演じていますし,本作と1999年版の「許浚」では,どちらもユ・ウィテ役を演じています。
ホジュンが医術を志したのは,医師ユ・ウィテという存在があったからに他なりませんが,人生の師となるウィテを演じるにはそれなりの威厳と風格を備えた俳優でなければ務まりません。
イ・スンジェssiといえば,「商道」でも見ましたし,「イサン」にも出てました。正に時代劇の顔ともいえる存在ですが,現代劇でも数多くの作品に出演して渋い演技を見せています。数いる韓国俳優陣の中にあって,ひと際威光を放つ重鎮といった風格を感じますね。
本作でも“心医”をめざすホジュンの師として,厳しい中にも慈しみ深さを秘めた役どころを好演しています。