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東京裁判 (講談社現代新書)
 
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東京裁判 (講談社現代新書) [新書]

日暮 吉延
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第30回(2008年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞

内容説明

ようやく、「事実」に基づいた議論ができる東京裁判は「文明の裁き」と「勝者の裁き」の両面をあわせもつ「国際政治」の産物以上のものではない。イデオロギーを排し、徹底的な実証と醒めた認識で論ずる。

登録情報

  • 新書: 416ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/1/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062879247
  • ISBN-13: 978-4062879248
  • 発売日: 2008/1/18
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
新書の「東京裁判」は中公で児島襄のものがあるが、児島が時系列的に裁判のやりとりなど、経過を著述しているのに対し、本書は時系列に沿いながらも、天皇不起訴や弁護戦術、判事団の対立構造などテーマを絞り、背景を掘り下げながら書いている。「A・B・C」のランク付けやサンフランシスコ講和条約の戦犯条項など、小林よしのりの本などでホットトピックとなった話題にも触れられており、現代ともリンクしているように感じた。東京裁判の本を読んだことがある人でも十分読み応えがあるのではないか。

興味深かったのは、独立後の戦犯たちの処遇。外出どころか外泊が実質自由で、外で仕事するものもいたとか。A級戦犯というと巨悪のような印象もあるが、当時の日本は戦犯早期釈放を一致して強く望んでいたこと、これは戦犯が「戦勝国支配」の象徴だったのだろうか。また、写真が多く、裁判の緊迫感がよく伝わる。とりわけ、弁護団が見開きでずらりと並んだ写真は迫力があった。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:新書
 数年前から新書タイプの書籍が雨後の筍のように刊行されていますが、私が信頼を置くのは岩波書店・講談社・中央公論新社の三社。この講談社現代新書「東京裁判」も私の期待を裏切らない一冊でした。

 東京裁判については、勝者による敗者への裁き、天皇の訴追の可否、パール判事といったキーワード程度のことを断片的知識として持っている程度でした。そのことに満足するつもりはなく、敗戦国日本に生きる身としてやはり最低限知っておくべきことを、出来ることならば専門学術書の類いではないもので読むことができないかと長年思っていました。
 本書は400ページを越え、新書としては大部の部類に入りますが、実に平易で興味深い書に仕上がっていて、苦労なく読み通すことが出来ました。

 判事や検察側にも日本を裁くことに対して戦勝国間の温度差があった点がまず目をひきました。それぞれの国が戦時中に日本からどのような扱いを受けたかということを背景にした国民感情もさることながら、アメリカと英連邦諸国との間の溝がかなりあったこと、英米法と大陸法との考え方の対立があったこと、また裁く側の人間の個人的な性格なども大きな要素であったことなど、なかなか面白い事実が詳細に書かれています。

 そして当然のことながら冷戦の高まりが、東京裁判を政治的に大きく左右していった事実も、いちいち頷かされることが多く、東京裁判が決して何かを絶対的に裁ききれたわけではないことを浮き彫りにしています。

 著者自身があとがきで綴るように本書は「たいていの東京裁判論に見られる『悲憤慷慨』や『道徳的判断』をなるべく排除」するよう努めていて、その点が大いに好感が持てます。
 今後も幾度か手にしておさらいをしてみたくなる、そんな書だという感想を持ちました。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
オビの推薦文を書いている保坂正康氏の著書も含めて、これまで何冊かの<東京裁判>本を読みましたが、本書を一番にお薦めしたいと思います。
東京裁判の情報量は膨大です。本書は新書サイズに収めるために各トピックは簡潔にまとめていますが、これまでの研究史で明らかになったことを、サマリー(まとめ)としているのみならず、そこから導き出している分析の深度は類書の追随を赦しません。
さて、特に私が本書の収穫として紹介したいのは以下の点です。ひとつは東京裁判を前史から解き明かしていること。東京裁判はただそれのみとして存在したと私たち日本人は思いがちですが、実際は連合国は異常なほどにドイツのニュルンベルク裁判との整合性にこだわったということです。よく知られているA級、B級、C級の区別もニュルンベルク裁判憲章の中の犯罪定義項目A、B、Cを個々の被告に当てはめた呼称なのです(つまりA級がもっとも悪質というような<レベルの差>はない)。すなわち日本もドイツも同じ基準で裁くことによって戦後世界の「正義の水準」をグローバルなものにし、新たなパラダイムを確立させるという意志が働いていたということです。
もうひとつは、連合国内部の事情を事細かに追いかけていること。連合国内部で激しく対立したのは意外にも米ソ間よりも、アメリカとオーストラリアなど他の西側陣営国との間であり、米国内の国務省と陸軍省との間でした。オーストラリアは日本軍国主義の復活を恐れ昭和天皇の処罰を要求しましたが、マッカーサーと米陸軍は日本を早期に防波堤として利用するために天皇免責を考えたのです。
戦前日本に「共同謀議」が成立しないのと同様に東京裁判も複数の勢力の複雑な思惑が混ざり合った結果としてできたものであり、それがフィクションであろうとも私たちの「物語」として受け止めなくてはならないのではないか、というのが私の感想です。
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投稿日: 2008/12/20 投稿者: 濱哲
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投稿日: 2008/5/11 投稿者: 藤崎健一
「白か黒か」だけではない。
「本書は、できるだけ冷静かつ客観的に東京裁判の政治史をとらえようと試みた」と著者があとがきで語るように、非常にリベラルな観点で東京裁判と、その背景を描いています。... 続きを読む
投稿日: 2008/2/3 投稿者: 弘樹
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