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東京裁判の教訓 (朝日新書)
 
 

東京裁判の教訓 (朝日新書) [新書]

保阪 正康
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「デス・バイ・ハンギング」――。東京裁判(極東国際軍事裁判)でA級戦犯7名に絞首刑判決が下ってから60年。昭和史研究の第一人者が新資料を得て、その歴史的意義を見つめなおす。次世代の日本人が学ぶべきは何か? 好評『昭和史の教訓』に続く問題作。

内容(「BOOK」データベースより)

東京裁判(極東国際軍事裁判)とは何だったのか!?勝者による「復讐裁判」と片づけてよいのか?史実から目を背けるのは「逃避」である。壮大なる歴史ドラマに隠された数多くの教訓を、どう受け止め、どう伝えるか!?新史料を得て世に問う、保阪正康流理性史観。

登録情報

  • 新書: 277ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2008/7/11)
  • ISBN-10: 4022732202
  • ISBN-13: 978-4022732200
  • 発売日: 2008/7/11
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:新書
 本書は昭和史研究に定評のある1939年生まれ(1946年に小学校に入学)のノンフィクション作家が、史料やインタビューをもとに2008年に刊行した本であり、その主張は以下の通りである。第一に、東京裁判は膨大な資料を用いた昭和の軍事主導体制の清算の一つであり、事実を知らされてこなかった日本国民や天皇への説明責任の場として意義があった。第二に、事後法による勝者の復讐裁判、アジア軽視という側面のほかに、共同謀議という語で被告を裁いたこと、天皇免訴方針ゆえに、被告が軍政の責任者であり軍令の責任者ではないことが、同裁判の問題点である。第三に、日本の指導者は敗戦直前に記録や文書の焼却を組織的に行い証拠隠滅を図ったが、検事団は証言や日記などを活用して裁判資料を揃え、起訴状を作成し、被告を選定していった。第四に、米国人弁護人はその職業意識に忠実であり、日本人の被告に対しても好意的な弁論を行った。第五に、弁護側には統一見解が無く、国家弁護論グループと個人弁護グループが分かれた。また、被告人同士の対立もあった。これらは被告たちが定見もなく、状況の中での選択だけで動いていたことを示す。第六に、被告側の証言はしばしば矛盾をきたし、また国際条約についての無知も明るみに出した。第七に、反枢軸国主義の多数派判事主導で出された判決は、軍国主義と中国侵略を重視し、太平洋戦争自体の比重は少なくなっている。また55の訴因のうち、45の訴因は取り上げられず、共同謀議の計画者は処罰されなかった。少数派判事はそれぞれこの判決に異議を唱えたが、日本無罪論ではなかった。第八に、著者はこの裁判から、国民と指導者の責任、裁いた側の責任、反文民支配の問題、情報公開の重要性などの論点を引き出しつつ、新たに開示された史料を用いた再検証の必要を説く。
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20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ビブリオン トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
28人に絞られたA級戦犯を裁く「東京裁判」は、昭和21年5月3日に開廷され、判決後の23年11月12日に閉廷。張作霖爆破事件から降伏迄(昭和3-20年)、軍事国家化し、侵略戦争を指導した責任が問われた。判決は、絞首刑7名、終身禁固16名、有期禁固2名、病没免訴2名、精神障害による免訴1名だった。天皇免訴は前提だった。

著者は、○この裁判は実在した史実である。○功罪両面がある。○この戦争責任裁判は時代に教訓を残している。という視点から、裁判全体を、流れに沿って、検事側の訴因・被告側の反論・判事団の判決の3局面に分けて、判りやすく描いています。既知資料や関係者面談に加え、1.東條が、大森収容所収監中に書いた日記(20年12月8日-21年12月8日)。2.裁判で採用された証拠書証3,915点、(’06年から国立公文書館で1部公開を始めた)の新資料も利用しています。

○公判は新聞報道され、軍人達の答弁で、昭和前期の日本軍の行動や作戦の全体図が、日本国民に開示され、良い教材となった。○しかし良い点だけでなく、容疑者を非現実的な「共同謀議」容疑で裁いた。また軍政責任者のみを裁き、統帥権を使い不合理な作戦をした軍令責任者を裁かなかった。統帥権優位が理解されずに、文民支配が存在したかのように、文官が責任を問われた。点は問題だそうです。

教訓となるのは、裁判中の指導者達の無様な態様です。検事の論理を理解できず周囲を危地に陥れた答弁。条約の内容を知らない指導者。戦場実態の報告を受けていない戦争指導者。定見も確固とした国家目標も立てられず、今の問題への対応だけで、流されていった指導者達。昨今、日本の政治家が外国から指摘されるのと、同じ問題が現れているのには、驚きました。今後、新資料を読み解き、裁判で構成された史実と現実の史実とを、明らかにし、軍国化への契機を明らかにすることが大事だと思いました。
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26 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
お追従 2008/12/14
形式:新書
「東京裁判」の「結果」への、お追従に終始しています。多少の批判は加えるものの、それがかえってお追従を際立たせています。

一方、パール判事に対する批判は筆者の執筆姿勢を鮮明にするものです。
○ 引用「東京裁判当時、パルには国際法での研究業績はなかったという」。斜め読者のコメント:これはパル判決とどのように関係あるのか?また、他の裁判官や検事、弁護士には国際法での研究業績はあるのか?さらに筆者自身には国際法での研究業績があるのか?これらを論じなければ、引用文は「お前の母さんでべそ〜」と同じレベルの批判です。
○ 引用「(パルの)その論点の根拠となっている史実そのものは、今やその論拠になっていない」。斜め読者のコメント:では、その多くの「史実」が誤りであることが明らかになっている検察側の主張は、今でも有効なのか?この両者を論じなければ、この批判も成立しません。
○ さらに、パル判決の「推奨」を長々と引用している部分がありますが、その是非の論点を自ら示すことをせずに、読者の判断に任せるその手法は、ずるさ(狡猾さ)を感じ、あまり関心できません。

この種の論法にもならない論法は他にも随所に見られ、総じて軽薄の印象がぬぐいきれなく、勝ち馬の尻に追従するお調子者の風情をあらわにしているように思えます。

もし、かの大戦で日本が勝利していれば、あるいは戦前に生きていれば、この種の「お調子者」は戦争礼賛・軍国礼賛の著書を書くだろうな、と思わざるをえない書きぶりで、寒気を感じました。

戦後60年も経ています。「東京裁判」の判決の背景となった、当時の世界情勢から説き起こした、冷静な論点が、平和構築に必要ではないかとおもいました。

TVにも出演する人々の論理性や真摯性を研究するためには恰好の参考書。、
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