私は、京都の中京に生まれ育った50代の者です。
『東京育ちの京都案内』を読みながら、そこに記された「典型的な京都」の奥深さにまたまた感心させられました。身近すぎて気がつかないことって多いですから・・・。
本書は「生粋の京都人」の本音を、東京人というエトランゼである筆者が少し驚きを持ちながら記されたエッセイです。京都の四季折々の風情を巧みな筆裁きで紹介していただくと、うーん、そうかもしれない、と思うことが沢山ありました。
流石に、作詞家としてヒット曲を数多く生み出された筆者ですから、文体も流れるようですし、言葉遣いもとても巧みですから、思わず惹きこまれてしまいました。
なにしろ27項目の一つ一つのタイトルが魅力的ですから、どれを読んでも「京都」の魅力をたっぷりと積めこんでもらっています。そこまで、書かれたら京都人は恥かしくなりますが・・・・・。
「京ことばの今日」、「赤くないマクドナルド」、「右が左、左は右で、上ル下ル」などは、確かに不京都人以外の方にとっては、不思議なのでしょうね。
京都観光のガイドブック代わりに本文庫を使われるケースもあると思われます。
筆者の感性とは違った視点で、京都の良さを見つめられて、あらためて本書を読まれたら、また趣も違ってくるように思いますよ・・・・。