読ませ方がうまいですね。やさしく話しかけるように、読者の五感に訴え、心にするりと入りこむ。それで読ませるものが、正確ならいいんだけど、レトリック優先で、けっこう歴史の真実や京都の文化を作者の都合でねじまげてる。たとえば「京都は00通りまで」とか、京都人が聞いたら仰天しそう。また「つろくする」という京都弁は「対禄する」を語源とし、「似合ってる」より、「身分相応」という意味のはず。人気作詞家らしい耳に快いこの書きぶりで、京都の奥深さを正確に伝えられたらたいしたものなんだけど、いかんせん、歴史や文化芸術の知識が貧弱すぎる。これが正しいものとして世の中にひろまったら、あまりよくない気がするけど・・・東京人はほんと、芸能人に弱いのね。