書名も副題も良い。果たして本文を読むと・・ひどい。光文社新書はこのような出版もするのか流石に驚いた。本書は166店舗の紹介に住所や電話番号の一覧があるので、先ずはNTT東日本の「デイリータウンページ」と大差ない思って間違いない。本書の記述内容は誠に残念ながら、全くお粗末と言わざるを得ない。「某月某日」として数店舗ずつ訪問しているが、その各店の記述は数行から半ページだ。或いは3店舗で約2ページだ。しかもやたらと有名人のことを書きたくてしょうがないらしい。店の紹介が殆ど態を成していない。例を挙げよう。「理想の焼鳥屋とでも呼びたいのが、荻窪北口の店○○」・・その店の説明がたったの3行。「こうなったらもう止まらないぜ。漫画家のAを呼び出して吉祥寺へ。到着したのはご存じ店△△だ」・・その店の説明が2行。最後に「阿佐ヶ谷の店○×へ」・・ここの説明がまた凄い。「つくねが秀逸。実に居心地がいいので、いつも満員が難点。食って飲んで語れば午前1時」と・・。何だこれは?? 有名人の「誰々と一緒に飲んだ」とか、芸能人の「誰々から店を紹介された」とか、NYでは「案内がジョン・レノンの親友」とか、はたまた「ブルック・シールズ様を始めとする有名人の隠れ家だ」とは恐れ入った。これは光文社の担当者と会社の経費で居酒屋を飲み歩きはしご酒して店を羅列した、というような印象の内容だ。これで満足する読者ならそれでも良し。しかしこれでは呆れ返る読者の方が多いはずだ。