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ポイントは、そこで不思議とも思える「逆転現象」が起こること。
つまりそれぞれの登場人物が、一種の悪を受け入れたその時点で、彼らの中の害悪ともいうべきものが「減る」ことにある。
排除しようと思えば思うほど「それ」は増え、受け入れると「それ」は減る。---受け入れると減る?本当に人の心は不思議です。
この短編集からそれをみつけて、私は心底助かりました。変化していく著者の作品が同時代に読めることが、「今」こんなに助けになるとは・・・。村上さん、書いてくれてありがとう。思わず「長生きしてね」と言いたくなります。
興味がある方は、ぜひ一度「害悪の(感情)の受容という文脈」で読んでみてください。おもしろいですよ、きっと。(もちろんただ身を任せて読むのも楽しめます)
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