著者得意の自然災害を題材にしたパニック小説です。
今回は超巨大な台風。二つの台風が合体して首都圏を直撃するというスリルと恐怖感を感じさせられる内容です。
著者自身がいろいろと取材を通じてシミュレーションしただけのことはあって、その内容にはリアリティがあり、この際読者に災害について学んで貰いたいと訴えているようにも感じられます。
この小説に登場する主人公・玉城孝彦はじめいろいろな人物たちの人間模様も描かれており、それぞれの行動力や思考などにドラマ性が生まれていて、他の安っぽい作品とは違って重みが感じられます。
只、これだけの大きな台風を取り上げながら、場面がポイント的に決められた所しか描かれてないのが残念です。また、最大瞬間風速80メートル以上の凄まじい台風の割には、その被害模様が少なく感じられる気がします。