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17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
おもしろくて腹が立つ,
By ジャ・ズ太郎 (川崎) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 (単行本)
この方の本はどうも読んでいると腹が立ってしまうけれど、まあそれは自分の浅学があちらの衒学をうらやんでいるのかも知れません。それはさておいて、ジャズの現情況をこんなに考えている本は他にあるかなと考えるとあんがい思い浮かばないのです。クセのある冗談に閉口することはあれど、きちんと読めばジャズに対するおもしろい見識があらわれるような気もします。
25 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
感動と信用は甘い菓子だ。だからあんまり喰うな,
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レビュー対象商品: 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 (単行本)
前書に「受動的な読快性などによってドライブすることなどできない、かなりの魅力と、それを上回る難解さを備えた本」とあるように、上巻(ハンディで分かり易く楽しい本)が一般教養課程だとしたら、本書は専門課程、ゼミの趣きである。「感動と信用は甘い菓子だ。だからあんまり喰うな」の裏テーマ通り、おいそれと分かったふりなど出来ない内容になっている。上巻が「歴史」という縦軸だとしたら、本書は「ジャズの幅、キャパシティ」という横軸であり、「ジャズ」に対する新たなパースペクティブが提示される。「未来のジャズ史が編まれるときに、避けることは絶対にできない」と著者は言うものの、「ブルース」「ダンス」「即興」「カウンター/ポスト・バークリー」という章立てはかなり新鮮。まるで“笑いながら怒る人”のように二項対立が混在し、「ソリューション」(解決)はないけど「レゾリューション」(決断)はあるっていうブルースの世界観は、ある意味今っぽい。「即興」の章で触れられている、「ミニマルになったオルガスムス」あるいは「演奏は終わらない」といった音楽の終止の概念も興味深い。でもまぁ一番目からウロコだったのは「ダンス」だよなぁ。既成概念のジャズ観からもっとも遠いところにありそうに思えるダンスって要素が実はキモ!ってのは、まさに言われりゃその通りであり...これが既存のジャズ、ジャズ評論の画龍点晴なんだなぁって。もうさっそく本書で紹介されていた「黒人リズム感の秘密」取り寄せちゃいました。「カウンター/ポスト・バークリー」の濱瀬元彦氏の講義は門外漢にははっきり言ってさっぱり理解不能だったけど、「分からないぞってことが重要」って濱瀬氏の言葉を真に受けときます。分からないのに5つ星付けるのはおこがましいので4つ星ってことで!
5つ星のうち 4.0
全音楽を全方位から捕まえようという姿勢は一貫している,
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レビュー対象商品: 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 (単行本)
オリジナルは2006年3月リリース、文庫化は2009年3月10日。通称『赤アイラー』。2004年4月から1年間、東大教養学部からの『非常勤講師としての通期のゼミ依頼』に基づいて大谷能生と共に、展開されたジャズ講義である。デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン等の『演奏』のイメージしかなかった菊池成孔のイメージががらりと変わってしまった一冊だった。こういう講義をやらせる東大の懐深さにも感心した。 『赤アイラー』は後期授業を収録。多彩なゲストが登場してくる。ただ『赤アイラー』では読み進むほどにジャズではなくなり、アイラーではまったくなくなってきてくる。これは果たしてジャズを語っているのか??まず後期10月は丸々『ブルース』である。ここらへんはまだ許せたが、11月は丸々『ダンス』が続く。この辺でまったく『アルバート・アイラー』ではないものになってしまう。と思いつつ読み、タイトルは何なのだ。単なる『コピー』かとか思う。いやいやぼくの読み方が浅いのかもしれん、とか思い直すがやはりジャズじゃないし、アイラーでもない。ブルースの中でレッド・ツェッペリンのブルースの話が出てくるのだが、コラージュ扱いである。全然賛同出来ない。 といった面もあるが、全音楽を全方位から捕まえようという姿勢は一貫している。特に後半へ行くほど、ジャズを中心とした音楽の分析は論理性と多面性を増してきて読む者を唸らせる。そういう意味で実に価値ある一冊だ。
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