全30話です。最近著者の平山さんは実話本から距離を置いているような気がしていたので久々の新作はとても喜ばしいことです。世間的にはこんなことはない方が良いんですけどね。
やはり圧倒的に女性から聞いた話の多いこの『東京伝説』シリーズですが、今回は男性からの話が(おそらく)12話と今までと比べると多めでした。そして、実話怪談本と比べるとこういった本は読んでいるうちに気が滅入ってきてページをめくる手が重くなっちゃうんですよね。
目新しい話が少な目だったのと、人に「この本面白いんだぜ」と勧めると僕の人間性が疑われそうな内容であるため評価は☆3にします。
ただ、この本はやはり多くの人に、そして特に女性にこそ読んでほしいです。人の悪意は僕たちが想像する遥か上を行っていることがこのシリーズから分かると思います。
個人的にオススメは(オススメという言葉はそぐわないとは思いますが)、
林檎
復讐学旅行
出会い系
雨の女
山の自販機
ナリスマ師
夜の訪い
夜の鍼
メスモウ
玉葱女
です。
書いてから気づきましたが、これらの話はおそらくほとんどが男性のお話でした。やっぱり自分も男なので正直な話、男性の体験した話の方が恐ろしく感じてしまうものなんでしょう。ただ、嫌悪感を感じがちな話は女性の体験した話に集中するんですがね・・・。
平山さんもまえがきで触れていましたが、最近では新聞の三面記事がこのシリーズの強力なライバルとなってきているくらい狂った世の中になってきてしまいました。
前々から疑問に思っていたんですが、この本に取り上げられているような狂人にこの本を読ませると、彼らは一体何を思うのでしょうか・・・。