昭和一桁生まれの私には懐かしい写真や絵はがきが一杯で楽しい。掲載されている写真や絵はがきはもちろん私が生まれる前の時代のものではあるが。しかし、この本の初版が出る二年前に中経出版から出た「東京今昔散歩」(原島広至著)と体裁がよく似ている。本書が新書判であるのに対し、東京今昔散歩が文庫判という違いはあるが、各ページの下にサム・インデックスみたいのがあるところなど、そっくりだ。内容はというと、本書の方が範囲が広いのに対し、東京今昔散歩の方は説明が詳しく、巻末に「江戸昭和初期年表」や「干支一覧表」があって便利である。両者を比較すれば、私としては東京今昔散歩の方に軍配を上げたい。天下の学研ともあろう出版社が後出しじゃんけんみたいな本を2年遅れで出すなんて、なんという企画のお粗末さだ。