東京の70箇所を歩き、地名の由来を詳らかにした本。面白い。
その理由は、歴史教育の目的を「史心」に置き、教育に反映されない学問を嫌った柳田邦夫の考え方をベースにした著者の姿勢にある。
「坂のある町 東京」「東京の橋を訪ねて」「水にちなんだ東京の地名」「大名屋敷は今」「江戸の歴史を歩く」「江戸情緒を訪ねる」「訪ねてみたい寺院など」「戦いにちなんだ地名」「東京の近代を往く」。
新宿は内藤清成の屋敷で内藤宿に開かれた新しい宿場から、小石川植物園の小石川は、町医者小石川笙船の進言で作られた貧民救済の小石川療養所から、恵比寿はビールの商品名から、渋谷はこの地が「塩谷の里」と呼ばれていたということから、日暮里はこの地が「新堀」と呼ばれていたことから、深川はこの地を埋め立て開拓したのが深川八郎右衛門だったからといった具合。
博学になること請け合い。