まず断っておきますが、本4巻は非常に面白いと個人的には思います。
ただし、あざの耕平作品の「燃え」る部分のみに注目している方にとっては、
日常場面での人間関係とコメディが主体となる本巻は☆5つとは言いがたいかもしれません。
今回は掲載の仕様が変則的で、前半が3巻からの続きで、
後半は時間を遡り、主人公の春虎が陰陽塾に入塾したばかりの頃の短編エピソード集になります。
本編全388ページ中、183ページまでが本編で、残りが短編4編になります。
長編部分に関しては、サブタイトルの「GIRL RETURN」が示すようにある少女が再登場します。
2年生に進級した春虎たちの前に、新入生として意外な人物が現れて…というお話。
意地っ張りで意地悪で、寂しがり屋の彼女に春虎たちが翻弄されることになります。
謎の先輩ヒロインなども登場し、学園ラブコメのテイストが強めのエピソードです。
短編部分は、春虎たちが入塾してからの半年間のエピソード。
収録タイトルは以下の通り。
・第一話「アマガエルの日」
途中入塾の劣等生である春虎は、担任の大友から特殊なペナルティ課題を与えられて…
・第二話「ザ・メンズ・かぷりっちお」
男装して男子寮に入ることになったヒロイン・夏目は、自身が男子であると偽装するためにある仕掛けをするのだが…
・第三話「エスケープ from 道玄坂」
ふたりきりで買い物デートをすることになった春虎と夏目。しかし、人目を避けるうちに危険な場所へ侵入することに。
・第四話「ブラッディー・ホリデー」
春虎がラブレターを貰った!? 気が気でない夏目は…
総合的に見ると、激しい戦いではなく日常の中で巻き起こる「嵐」を描いた巻といった内容です。
再登場ヒロインの素直じゃない可愛らしさや、メインヒロイン夏目の残念ヒロインぶりなど、あざの作品の新たな魅力が発見できてオススメです。