はじめはチープな映画ではないのかと思ってた。
原作のけだるさは結構心地よく面白い。あれが映画になるのだろうかと。
それに浅野忠信と哀川翔のキャスティング、それは逆にねらいすぎではないのかと。
このキャスティングが妙なのか異なのかと懐疑の中、見てみると…。実に妙!
確かにチープなセット、サブミッションという映像的に目立たない格闘シーン、ゾンビは映画とは関係ないめちゃめちゃな、原作に通じる非常に笑える物語。
その上に、浅野忠信と哀川翔がかもしだす絶妙の空気感が心地よい。
これは演技なのか演出なのか、お二人の競演のなせる化学反応なのか…このキャスティングを成功させ、あの空気感を裏から支えたスタッフにも拍手を送りたい。
浅野忠信、哀川翔という俳優は狂気的な演技の方が向いていると思うこともあるが、
インタビューなどの素に近い、ゆるいながらも、骨子のある人生観や声や話し方…彼らのそんなコミュニケーションシーンを見ると、小さな生きることへのエネルギーまで貰えたような(たまにそんな気になるような)事がある。
この映画はそんな素?のお二人に近いダイアログが展開する。
そのようなお二人が好きな方ははまるのでは。
しかも、これは非常にポップな愛の物語だったりするから。
最後のシーン、家族の会話、ベタだけどグっときて、そして前編通じて上質?に笑えます!