全国ネットではなかったため、出演者のファンでも、本放送よりもDVDで初めて観るという人の方が多いであろうドラマ。しかしDVDを買っても損はさせないと思う。
私は、興味のある俳優さんがゲスト出演していたことから、第7話(Vol.3に収録)から見た。
ところが、それだけにとどまらず、王子こと八神蓮君にこの作品でハマってしまった。
(公式にネット配信された時に6話以前も観た)
彼演じる「宗和」の、ぶっきらぼうだが本当は6人の中で一番人の心に敏い、という設定は、好きになる人の多い、美味しい役だと思う。王子の演じた(演じる)役の中では、未だにこの宗和が一番好きだ。だからDVDが、しかも特典満載で出るというのはとても嬉しい。
ストーリーも、毎回、死者との再会をテーマにした、ハートウォーミングなもの。原作は1冊しか読んだことはないが、ドラマの方も原作をうまく脚色していると思う。(ちなみに原作は先日完結した)
イケメンイタコ、というギャップを狙った企画だが、回が進むにつれて若手俳優が役柄に馴染んでいくに従い、ギャップ云々よりも、単純に、ストーリーのよさと撮り方のカッコよさの虜になった。作品として成功していると思う。
OPからしてカッコイイ。ローカル局放映だったのが惜しいぐらいだ。
メインライターは女性だが、武上純希さんも参加しており、元々が「戦隊物」のテイストが強い、30分でよくまとまったストーリー。武上脚本の回は特にカット割りが戦隊っぽい。元々戦隊好きの人には、変身しないイケメン戦隊物、として楽しめるだろう。
後から知ったことだが、東宝制作なので、プロデューサーもゲスト出演者も、東宝特撮シリーズほぼそのままである。が、こちらの作品の方は実にいい仕上がりである。
出演者がみんな「ミュージカルテニスの王子様」出身・現役・出演予定者であったことは(詳しく言わなくても知っている人はとっくに知っているだろう)、私にとっては後付けで、観始めた当初は誰が誰なのか全くわからなかった。過去作品を観たのがむしろこの作品のせいである。それだけ、特撮っぽい30分ドラマ好きにはたまらなかった。特に、最終3話は傑作である。
それに、所謂連ドラが1時間枠とはいえ実質的には40分程度であることを考えれば、30分枠で実質22分程度にギュッと凝縮されたストーリーの方が印象に強く残る、ということをこのドラマで感じた。
テニミュイケメン目当てであれ、東京MX他ローカル局のこの枠(「風魔の小次郎」他、漫画原作シリーズ)ファンであれ、これはいい作品である。特に、出演者のファンならば、観た人も観られなかった人も、是非、DVDで観て欲しい。