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ある場所からある場所へ移るまでの間、ある程度まとまった期間滞在する宿、ゲストハウス。あくまでも中継地点であるその場所で人々はそれぞれの暮らしを送り、顔を合わせてはちょっとした話をして笑い転げたり立腹したりしながらペースを組み立てていく。やがてその緩慢な日々は倦んだ空気を生み出し、ずっとこうしていたいとおもう一方その100倍くらいの強さで嫌気がさし、また何かを求めて当てもなく旅に出る。
まるで自分の生活の縮図である。今自分のいるこの場所は自分のいるべき場所への中継地点に過ぎないのだという意識、あるいは希望的観測に否応なく気づかされた。もちろん今の生活がいつまでも続くということはないだろうが、中にいる内はいつも漠然と不安で、それでいてやり過ごせる事柄の範疇を出ないので、ふつうの暮らしを装っていられるというだけなのだ。
旅とは自己の発見であるとの教科書の一節に、はいはい、あなたは机の上で難しいこと考えててください(筋違い)と、以前はとりあいもしなかった。そして今、ここではない場所にいる自分を想像してみると、あのせりふをなんだかうまく鼻で笑えそうにない
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