100人いれば100のカレーがあるっていうくらい、奥の深いカレーの世界。そして、こに1人で500も1000もカレーを作れる人がいたのでした。著者は全国どこにでもお招ばれすれば音楽とともに出かけていってカレーを作ってくれる、4人組みの「東京カリ~番長」というグループの調理主任、こと水野仁輔さん。インドにも取材旅行に出かける研究熱心さでカリー作りに邁進。風の噂ではキュートな風貌で料理記者たちにも人気抜群だそうな。カレーって、どこかにストリートな、都会に残る野生の香り、文明の中の熱気と倦怠、みたいな、ロマンチックでセンチメンタルな要素がちよっぴりあって、それが毎日の生活の中の、スパイスとして効くのでしょう。だから、ひとつ鍋から作られたカレーをいっしょに食すと、それだけでお近づきになれるのかも。旬の食材で気軽に、でも丁寧につくればいい、とは著者のお言葉。レシピは春夏秋冬に分かれていて、わたしが好きなのは、秋の「秋鮭とアボガドのココナッツカレー」と冬の「黒イモと黒ゴマのカレー」。毎日毎日、死ぬほどカレーが食べたくなります。★4つなのは、もっともっとレシピが見たいから。ページ倍にしてもよかったんじゃないでしょうか。