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東京アンダーワールド (角川文庫)
 
 

東京アンダーワールド (角川文庫) [文庫]

ロバート ホワイティング , Robert Whiting , 松井 みどり
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 880 通常配送無料 詳細
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商品の説明

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第二次大戦後の日本における組織犯罪台頭の歴史を描く中で、著者のロバート・ホワイティング(日本野球についての優れた本『You Gotta Have Wa』の著者でもある)は、日本の政界と社会全体においてヤクザが絶大な影響力を持つようになったことと、一度は被占領国であった日本が世界でも有数の経済大国に上り詰めたことは、アメリカの力に負うところが大きいと言う。

ホワイティングが主役に選んだ、実在の人物ニック・ザペッティは、まだ占領地であった東京を訪れ、そこに居残ることを決意する。はした金狙いの詐欺家業で一花咲かせようとしていたが、だらだらと続いていた支払い不能の状態によって我に返り、ザペッティは思いつきでレストランをオープンする。困難を乗り越え、「ニコラスピザ」は東京に住む外国人、野球選手、芸能人、政治家、そしてもちろん地元の暴力団員が集まる50年代の人気スポットとなった。異国の地にレストランを開いた、容易には信用しかねる人物、ザペッティの経営者としての古き良き日の冒険が、この実話の骨子となっている。背後からいつ刺されてもおかしくないような野蛮な環境、ビジネス社会の不正取引など、ヤクザ社会と区別がつかないほどオーバーラップすることが多く、どこでひとつのエピソードが終わって、また次が始まったのかが判然としない。しかし、ホワイティングは巧みに、彼が言うところの「壮大なる富の移行(アメリカから日本へ資本を移すこと)」の過程を詳細に描き出している。なぜアメリカの外交政策(そして共産主義への恐怖)が、知らず知らずのうちに日本へ富を移行させることに甘んじてしまったかを解き明かす。ホワイティングの文体は、啓蒙的で、人を引きつける力を持っており、彼の結論は日米両サイドから聞こえてくる、保護主義者が使うような安易な表現を裏切ってくれる。

一方、ザペッティは最終的に日本国籍を取り、妻の姓を名乗るようになる。健康状態の悪化と、ピザ帝国の経済的崩壊によって夢破れ、やがて極端な日本嫌いになる。「あんた、映画の『リオ・ブラボー』を見たことあるかい?」ホワイティングは、ある夜ザペッティが外国人客のひとりに話していた言葉を引用する。「いやらしい目つきのカウボーイがたんつぼに金を投げ込んで、町の酔っ払い役のディーン・マーチンがそれにへつらうシーンを覚えているか?それが、日本人が望む外人のイメージだ。日本人は俺たちにディーン・マーチンのようにぺこぺこしてもらいたいのさ」 --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

日本の暗部を鋭い視点で抉った衝撃作、待望の文庫化!!

東京のマフィア・ボスと呼ばれ、夜の六本木を支配した男の、奇想天外で波瀾万丈の生涯が明らかにする、日本のアンダーワールド。政府と犯罪組織の深く長い闇の絆――知られざるニッポンの姿がここにある!


登録情報

  • 文庫: 508ページ
  • 出版社: 角川書店 (2002/04)
  • ISBN-10: 404247103X
  • ISBN-13: 978-4042471035
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
危ない本 2009/11/7
形式:文庫
危ない本
面白い。
レビューの中で人気のあるものが消されているのは、怖いような面白いような気がする。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
外人の書いた日本風聞書は「外交官の見た明治維新」などを始め、面白いものが多いのですが、
これはその中でも最も読みやすく、時代が近いこともあって実感の湧く内容です。
表紙にもなっているニコラ・ザべッティさんの半生を描いた作品でもあります。
ちなみに彼の店は未だ健在?のようです。
http://pizza-nicola.com/

とても生々しい話にもかかわらず、逆コースを始め、日本の戦後史をきちんと説明しています。
何かと美化されてきた日本の高度経済成長ですが、今となってはかなり如何わしい裏事情もあったということが分かります。
よく外人さんが日本は奇妙な国だ、みたいなことを言いますが、この本を読むとその気持ちが日本人でもよく分かります。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大変面白い! 2011/6/28
形式:文庫
 六本木で始めたアメリカンピザの店が当って一世を風靡したイタリア系アメリカ人経営者、ニコラ・ザペッティの浮沈に富んだ半生に、政治家からヤクザまでもが関わる戦後の事件や裏社会の出来事をからめて興味尽きない実録読物になっている。
 ザペッティは貧しいイタリア移民の子で、1921年マフィアが牛耳るニューヨーク、イーストハーレム生まれ。実家関係者にも少なからずマフィアがいたことから犯罪にも慣れ親しんで育ったという。日本のヤミ市での荒稼ぎを手始めに、数々の悪事に手を染め、その後、ピザ店の成功で一旗揚げることができたこの血気盛んなイタリア系の男を、周りが、東京のマフィア・ボスと呼ぶ(うわさする)ことに本人はまんざらでもない誇りを持っていたという。噂を聞いて怪しげな連中がこの男のもとに集まってくる。
 ピザ店の方はは大はやりで、各界の著名人は無論のこと、当時の皇太子殿下が美智子さまを連れて来たり、来日したジョン・ウェインやエリザベス・テーラー、フランク・シナトラなどもやってきたというからなかなかのもの。東声会の町井久之や力道山も常連で、ザペッティとも親しかったという。
 ロッキード事件にも言及し、田中角栄、金丸信、浜田幸一ら政治家も仮借なく斬る。児玉誉士夫や小佐野賢治についても同様。長身に銀髪、洗練された風貌という稲川会会長、石井進については、敬虔な日蓮宗の信者にもかかわらず政界、経済界に食い込む知能犯で、インサイダー情報で野村証券から資金を得て「東急」株を暴騰させてボロ儲けしたとか…いろんな裏話しやエピソードが散りばめられていて面白い。
 週刊誌の裏情報的な内容も少なくないが、著者はかなり詳しく調べており、裏付けを取っている。特に親交の深かったザペッティについての話は信頼できるのではないか。伝聞や風説だけで書いているものではない。戦後の闇社会の一面を興味深く読ませる大変面白い本で、是非一読をお勧めする。
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今さらで恐縮です
以前に読んだ本で既に多くの的確なレビューもついている。だから今さらなのですが、自分自身用の備忘録ということでお許しを。すでに記事になったことや、マスコミの仲間内で... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: deepest purple
漫画のような世界が現実だったのか
漫画やドラマで政治家とやくざのつながりがあるのは見てきたけど本書のようなリアルでグロデスクなつながりが本当にあったかと思うと国家というものは本当に怖いなと思わされ... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: クレイジーゴリラ
ガイジンにしては良く書けている
この本は私にとって特別な意味があり、非常に面白かった。1960年代、私は本書に登場する、朝比奈新、レイモンド・ブッシェル両弁護士の下で働いており、主人公のニコラス... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 内藤幸子
面白い。
当方、57歳の会社員ですが1970年代前半から六本木をうろついています。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: ドルフィー
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投稿日: 2010/3/25 投稿者: 杉山真大
まぁまぁという感じ・・・。
友人に勧めらて読んでみました。
特に損はない感じです。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/12 投稿者: アマゾン次郎
センスが一流の文章
ユーモアと繊細な記述で、実在した主人公の魅力的な人生を通し、戦後直後の東京都心やヤクザの成立ちや、変化を洗練された流れで書かれているので、映画のように、満足できま... 続きを読む
投稿日: 2009/7/3 投稿者: よみよみ
教科書に載っていない日本の戦後史
日本在住の外人が書いた日本戦後の裏側の歴史の本

すごいです!なんでこんなに詳細に調べ上げて,ここまで... 続きを読む
投稿日: 2008/2/3 投稿者: 親カッパ
よく調べてます
日本の戦後は、平和憲法策定、教育改革、婦人解放、農地改革、財閥解体、などなど、世界史にも例をないくらい理念先行型の社会改革を推進していたわけだが、当然そんな180... 続きを読む
投稿日: 2007/9/9 投稿者: 唐沢 大
おもしろかった!!!
... 続きを読む
投稿日: 2006/9/27 投稿者: b.i.d.
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