'94年作、エピックソニー時代最後の作品です。あまり売れなかったようで、これを最後にソニーとの契約も切れてしまいました。次作「ココロに花を」で大ブレイク、大復活を遂げるのですが、ソニー時代とは別バンドと考えた方がよいでしょう。私はどちらの作品も大好きですが、どちらかと聞かれれば、こちらですね。タテのりパンクナンバーはそれほど多くはなく、2、5、7のような哀愁漂うフォーク調なメロディや4のようなRCサクセション風の曲、タイトル曲の前衛的とも言える曲、そしてラストのプログレッシヴでサイケデリックな凝ったナンバーなどエレカシの全てが詰まったようなアルバムです。特にラストはエレカシのルーツである、ツェッペリン、ビートルズ、'70年代ブリティッシュロック、日本のフォークが見事に融合されており、日本のロック史に残る名曲だと思います。そしてどの曲も詞において、当時の宮本の多面性が窺えて興味深いです。激しい自己嫌悪を持つ、やり場のない怒りを持つ宮本、ヤケクソ破滅型人間としての宮本、一方でロマンチストとしての宮本、友情賛歌、人生賛歌もありの人間としての、男としての彼が100%表現されています。評価されようがされまいが、日本のロック史に残る作品だと確信します。