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東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)
 
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東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス) [単行本]

東 浩紀 , 北田 暁大
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ともに一九七一年に生まれ、東京の郊外に育ち、同時期に現代思想の洗礼を受けた気鋭の論客二人の眼に、ポストモダン都市・東京の現在は、どのように映ったか。シミュラークルの街・渋谷の変貌、郊外のセキュリティ化、下北沢や秋葉原の再開発に象徴される街の個性の喪失、足立区の就学支援、東京の東西格差、そして、ビッグ・シティを侵食する新たなナショナリズム…これらの考察を経て、リベラリズムの限界と可能性を論じる。東京の光景を素材に、現代社会の諸問題を徹底討論。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

東 浩紀
1971年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専攻は哲学および表象文化論。現在は東京工業大学世界文明センター特任教授。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞受賞)など

北田 暁大
1971年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程退学後、東京大学助手、筑波大講師などを経て、東京大学大学院情報学環助教授。博士(社会情報学)。専攻は理論社会学、メディア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 297ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2007/01)
  • ISBN-10: 4140910747
  • ISBN-13: 978-4140910740
  • 発売日: 2007/01
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
内容から読めば、核になっているのは、「動物化」の現実をそのまま認める東とそれを反省しなおす北田、ということになると思います。それは本書では「人間工学」といわれる現代社会が目指しているかのごとくである生活環境(快適、環境、安全の重視)への態度でもあります。郊外の「ジャスコ化」、「セキュリティ化」、「ディズニー化」を東は認め、北田は逡巡する。とはいえ、具体的な東京郊外の街並や出来事が俎上に上がっていて、二人のどの著作よりも読みやすい。そして、明らかに東の方が綿密で深く、ポストモダンをさらに進める議論をしていて、北田はかませ犬かと思うほどです(最後の章のすれ違い具合は圧巻です)。

状況から読めば、東がいうように「世代しか対立軸がない日本社会」を明確に意識した世代論です。同年生まれ、東京近郊育ち、東大と気持ち悪いぐらい近い二人。注などで取り上げられるのがほとんど上の世代であることからも、とても意識的なことがわかります。しかし、東のオタクぶりと北田の優等生ぶりは明らかで、優等生北田はいろんなところに目配りしすぎです。

基本的に同年代の私は東の議論に共感しますが、「人間的な多様性のある都市」は「ジャスコ化」「ディズニー化」「セキュリティ化」とは別のところで、たとえば趣味集団や職能集団のようなもので担保するという東の議論はあまりに偏っているような気もします。職能を持たない人はみんなジャスコへ行って満足なのでしょうか?だれもが一様に画一的に「動物化」する(している)のでしょうか?どうもこの「多様性」のオルタナティヴにはオタク空間が想定されているニオイがするのは私だけでしょうか?
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34 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
企画としては、成功しているとは思えません。・・・・・まず、そもそも郊外論は、欧米で蓄積されてきた郊外論を前提としつつ、経済、文化に射程を広げると、大きな広がりを見せ、魅力的な議論ができるはずですが、本書はそこまでに至っていません。・・・・・例えば、16号ロードサイドの話にしても、経済的な視座はなく、また青少年の文化への言及もありません。松原氏の本についてもしっかり読まずに言及されているように思えます。・・・・・・或いは、格差については殆ど語られていないし、ナショナリズムの項では、東京との関係は全く配慮されていません。・・・・・・・全体として、書斎の窓から見た東京についてのお話という印象でした。東京のそれぞれの町に暮らしている人の生活感が漂ってこないというか、、、、経済的なものへの視座が見えないというか、、、ジャスコ的といいつ、地方でのジャスコの意味と都会でのジャスコの意味との違いが配慮されていないというか、、、、、、支配する側にあるものとしての東京への批判意識が見られないというか、、。・・・・・・結局、お二人とも、何かコミットする人ではなく、上手に傍観する人ではないだろうか、と思いました。
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36 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 タイトルが、「東京『について』考える」ではなく、「東京『から』考える」であるのは内容に適っている。つまり2人とも東京圏で生まれ育った同世代人であり、本書は“東京っ子『から』見た”偏狭な(好意的に言えば“新しい”)東京論なのだ。この対談を読む前に想起したのは田中康夫と泉麻人が偏差値以外の様々なスケールで大学を格付けしていく「大学・解体新書」(1984年)。「見栄講座」「金魂巻」の流れの差異化ゲームのB級本なんだけど、シャレが成立する知識や見識はあった。泉=東京人、田中=田舎者って複眼にもなってたし。世代も生まれ育ちも近似しているなら、さらに微積分的な差異を追及した東京論と思ってると、ハマトラの発祥=本牧みたいな初歩的な誤認もあり、守備範囲の狭さ、底の浅さ、芸のなさは致命的で、そういう文脈で読む本ではないことがわかる。もとい、東京っ子ほど東京にこだわりがないってのはあって、この対談からは“地方上京者からの幻想の東京視点”ってのがすっぽり抜けているんだよね。戦後から今に到る東京って、田舎者が幻想を持って上京し、共同体的地縁に縛られずスクラップアンドビルドで作り上げてきた訳で、そこにカオス的な都市の魅力があると思うんだけど、そんなのは旧世代のサブカルおやじの価値観で、この2人、特に東にはまったく興味がないんだろうな。まぁ、俺も、嫁と小さなガキを車に乗せてロードサイドのジャスコやファミレス行ってりゃ満足なんて“若手言論人”には興味ないし。“ゴチャゴチャした迷宮のような下北沢のあり方を「面白い」と思える感覚は行き場を失いつつある”と懸念する北田はまだしも、“下北沢は、たしかに車で通過するのもたいへんなんです。(中略)途中で妙にくねくね細い道を通されるんですね。あそこらへん、都市計画が失敗しているのはたしかですね”なんて言う東なんかが、後々、政府のなんちゃら委員とかになったら最悪だ。
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