「劇場版東のエデン」のノベライズ版というより、TVシリーズの完結編として書かれた小説だと思います。滝沢が王様になれたのか、ノブレス携帯を巡るゲームの結末は?。ノブレス携帯による日本再生ゲームの結末、これこそがこの作品のKEY POINTだと思いますが、滝沢のテロリスト宣言でゴールというのはいささか拍子抜けしました。
Mr. OUTSIDEは「この結果に満足している」といいますが、1200億をかけて、自国をミサイル攻撃し混乱に陥れ、滝沢にテロリスト宣言をさせただけであがりとは納得できませんでした。結局、滝沢がどうするか見たかっただけなのでしょうか? Mr. OUTSIDE自体がテロリストだと思いますし、それを政治家、政府が黙認するという内容に薄ら寒い物を感じます。
神山氏が「東のエデン」をつくった意図、国民全体がわがままな被害者気取りで、文句ばかりいい義務を果たさない日本の状況、政治への不満、不振。映像クリエーターである神山氏ができることは今の日本の状況をビジュアル化して疑問を呈することだったのでしょうが、やや趣味に走りすぎで観客を置き去りにしています。