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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
監督の悪癖が垣間見える,
By 虎鳥屋 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 東のエデン 劇場版I The King of Eden DVDスタンダード・エディション (DVD)
基本は、"Girl meets boy again."なので、そこは安心して見れる。
が、まぁ、監督の悪い癖というか私の嫌いな監督が出ているので2点、 * 長台詞 状況がアニメの描画能力を超えると、突如として長台詞をはく人が 出現し、状況を説明して無理やり話を進める。今回はオープニング の咲の語りとNo.11の立ち振る舞いがそう。 師匠(押井守)の得意芸だが、残念ながらオリジナルを超えるほどの 芸ではなく、今回の場合、突如としてエージェントになったNo.11は テレビ版とは別人と化している。登場シーンも含めてNo.11の芝居は 突っ込みどころ満載で、とりあえず笑っとくかって感じ。 攻殻機動隊SSSの後半、電脳ハックされたトグサが一人芝居でSSS のトリックを説明しつつ状況を説明しきったのには大爆笑したが、 今回のNo.11の芝居には失笑すると共に、テレビ版から役割を 変えられてしまったと思われる悲哀を感じる。気の毒に。 * エデンシステム?世間コンピューター?何そのスーパー便利機能? ジュイスに利用されたエデンシステムによって官公庁のシステム にまで入り込み、「滝沢朗」の過去が次々と書き換えられる、まぁ、 悲劇なんだが、誰もが思った「それってオンライン情報だけでしょ」 「滝沢朗も偽名でしょ」「他にも偽名あったよね」「つうか本名何だっけ?」 って突っ込みには誰も答えてくれない。 「世間コンピューターで8時間で消えるって言ってるよ!」 「エデンがシャットダウンしたら48時間だって!」 ってそれ信じるのかよ。そんなに便利なら、今直面してる問題の 対策方法を教えてもらったらどうだい?時間だけ聞いてどうすんの? 攻殻機動隊でもそうだったが、ITが強力過ぎで、ITだけで話を進める。 オンライン情報が消えても俺たちにはオフラインがある! ITがすべてじゃないみたいな発想には至らず、俺たちのシステムは 優秀だなんて言ってみたりして、おもむろにシステムシャットダウン をやっちゃう。その後「旧システムを使って」っておい、まだITかよ、 というのが、私の嫌いな監督の表現方法だ。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
前編,
By miniHDTV (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 東のエデン 劇場版I The King of Eden DVDスタンダード・エディション (DVD)
テレビ放映から地続きの話なので劇場版だけ見てもわけ分からないと思います。
2部作の第1部にあたる今作はテレビアニメで言うAパート・BパートのまさにAパートのようなもので これ1本ではなんともかんとも、と言うのが正直なところ。 ジュイスの正体が少し、分かる?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
残念な作品,
By Norio001 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 東のエデン 劇場版I The King of Eden DVDスタンダード・エディション (DVD)
TV版と劇場版の両方を鑑賞したのだが、これは完全な失敗作といえるだろう。
『Ghost in the Shell: Stand Alone Complex』(SAC)という傑作でその存在を世界中に知らしめた神山 健治監督であるが、今回は、その理知的な作風がことごとく裏目に出ている。 SACという作品が大人の鑑賞に堪える作品であったのは、虚構の近未来社会を描きながらも、作品が、現代社会を隠然と蝕む「悪」とむきあい、それと格闘する大人を主人公としていたことにあると思う。 SACの主人公たちは、個人の青臭い正義感などというものが、実際にはひどく傍迷惑なものであり、また、この現実世界を変えていくためには、全く無力なものにすぎないことをわきまえていた。 正にそれゆえに、物語は、適度な諦念を湛えた地に脚のついたものとなりえたのだと思う。 それと比較すると、『東のエデン』という作品は、あらゆる意味において、あまりにも精神年齢が低く、鑑賞するのが苦痛でさえある。 確かに、作品には、神山監督の持味である同時代に対する真摯な問題意識が息づいているのだが、しかし、今回は、それが、少しばかり知恵のついた高校生の作文のように、あまりにもひとりよがりに表現されている。 とりわけ、現代日本の問題の根源にあるものを世代間の経済的な格差と断定して、既存の「システム」に参画することを拒絶することが状況の打開をもたらすとでも言いたげな作品の発想は、あまりにも思慮の欠けた凡庸なものといえるだろう。 また、表面的には真摯なようでありながら、その本質においては、社会そのものを見下したような傲慢さと夢想のなかに耽溺しているような軽薄さを漂わせる主人公たちも魅力がなく、全く感情移入をすることができない。 これでは、Production I.G.の卓越した技術力をむざむざと無駄にすることだろう。 それにしても、残念な作品だと思う。 設定そのものが非常に奇抜であり、また、無限の可能性を秘めたものであったと思う。 しかし、物語が進展するなかで、それは、こどもの物語として確実に矮小化していった。 個人的には、神山監督には、あらためて、純粋な娯楽作品をつくるという原点に回帰していただきたいと思う。
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