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来るべき世界(1) (手塚治虫漫画全集 (45))
 
 

来るべき世界(1) (手塚治虫漫画全集 (45)) [コミック]

手塚 治虫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

あいつぐ原爆実験のため、生物相の変化した地球に、突如現れた怪生物フウムーンとは!?スター国とウラン連邦の対立は、戦争へと発展した!核爆弾により、地球は滅亡するのか!?SF漫画不朽の名作、第1弾登場!!

著者について

手塚 治虫
1928年、大阪府豊中市に生まれ、兵庫県宝塚市で育つ。大阪大学付属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。1946年、「マアチャンの日記帳」で漫画家デビュー。1962年には『ある街角の物語』でアニメーション作家としてもデビューする。おもな作品に、漫画では 『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』その他多数、アニメーションでは『展覧会の絵』『ジャンピング』その他多数あり、全400巻の『手塚治虫漫画全集』(講談社)も刊行された。宝塚市には手塚治虫記念館がある。1989年に死去。

登録情報

  • コミック: 166ページ
  • 出版社: 講談社 (1977/10/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061086456
  • ISBN-13: 978-4061086456
  • 発売日: 1977/10/19
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By raywayne トップ500レビュアー
初期SF三部作のラストを飾る“来るべき世界”は、やはりその壮大な世界観に圧倒されます。
手塚先生もこの作品に対する愛情はひとしおであったらしく、のちに24時間TVで“フウムーン”としてアニメ化していますが、やはり原作が持っている異様なパワーをアニメで表現するまでにはいたりませんでした。 前二作より登場人物の数も多く、一種の群像劇になっています。 オリジナル版1000ページを400ページに縮めたというあまりにも有名なエピソード。  削除された部分には、それぞれの登場人物たちの描写がより詳しく描きこまれていたのでしょうか?

この作品には忘れ難い名場面がいくつもあります。 陰湿な拷問の結果、人格を破壊されていくロック、自分の命が危ないというのにポケットにぎっしりつまったお金を捨てようとせず、ついには無残にも宙に放り出されるランプの表情。 箱舟(実はUFO)に乗って地球から出発していくポポーニャを、狂ったように追いかける父親の姿。 何か永劫回帰を思い起こさせるラストシーン等等。 確かに大時代的な感があるにせよ、あのクライマックスの”平和だ! 平和だ! 地球に戦争はなくなった!”の場面など、あれほどのダイナミズムとシニシズムを併せ持ったビジュアル表現など、最新のハリウッド映画でもなし得ていないものではないでしょうか?  手塚治虫、時に23歳。 天才のすごみをこれでもかと見せ付けます。 あのページを見た当時の漫画少年少女たちは、無意識のうちに漫画という表現の可能性を嗅ぎ取り、そこから今日の漫画文化の隆盛がはじまったのではないかと時々思うことがあります。 まだ読んでいない方は必読です。
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 私が小学生だったとき、小学館叢書の「手塚治虫初期傑作集3」というのに収録されていたこれを読んだのである(素敵な装丁だったが、今でも入手可)。その物語としてのものの見事な完成度に度肝を抜かれた。そうして、何度読み返しても素晴らしい。人によっては、アナクロとか、絵が稚拙とか思われるだろうが、それでもいい。いや、それだからこそいいのかもしれない。マンガの面白さは、絵と言葉と構造で把握できると思っているが、手塚マンガがその構造的真価を遺憾なく発揮した好例である。夏目房之介の評論等で、そのマンガ表現としての工夫を吟味することができるので、そっちをあたってみてもいいかも知れない。だがこの面白さは、わざわざ説明などする必要ないのではないか。
 日本、スター国(アメリカですね)、ウラン連邦(ソビエトだね)、サハラ砂漠。それらを行き来するメリハリの効いた場面転換。それを、次にどうなるか期待させつつ、理知的にバランスよく、かつ情趣を忘れずに配置している。トルストイなどに見られる、物語の複層構造である。これほどのクオリティを持った物語を、こういう可愛いキャラクターで仕上げるというのは最近は存在するのか。子供向けのマンガの最近の動向については全然知らないので藤子不二雄くらいしか思い当たらないが、現代日本が失ったものが感じられる。
 なお、この時期は手塚の固有キャラクターが次々に登場して活躍したころでもある。ここではとりわけロックとランプが素晴らしい演技を見せているが、ヒゲオヤジ、ケン一、レドノフ、ノタアリン、ブタノフ&ラムネンコなど、見憶えのあるキャラが新鮮な魅力を発しており、そこも注目したいところだ。
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