この★5は内容云々よりも、最後の最後まで予想を裏切り続けてくれたことに賛辞を呈して。
BLテンプレなんのそのでオリジナルな荒野を開拓するという傾向につけては
著者以上に傾倒している方を知りません。
今回、恋愛ゲームですよ、ゲーム。
攻めは飽きっぽい。愛してる受けは攻めを失わないためにどうすればいい?
飽きさせないように振舞う。演じる。小細工も厭わない。
7年も続けているともう、何が本当か何が自分のしたいことか受け自身にもわからなくなってくる。
・・・という序盤ですよ。
これ、BLテンプレだと攻めが
「飽きっぽい俺でもお前には飽きるわけないよ、愛してるんだから」
とかなんとか告白して、受けもそれを信じて
「今までいろいろ振り回してごめん、ほんとのおれはこんなだよ、愛してるよ」
って告白して大団円となりそうじゃないですか。
違うんですわ。
攻めは飽きたら容赦なく受けも捨てるだろうし。
受けは攻めが何を言おうと信じない。
うん。
面白い。
恒例の壮絶な色気と白濁ダダ漏れ肉弾工口はないけど、
「恋愛」という名前を借りた執着ごっこ?
甲乙つけがたい心理戦、しかも片方無自覚という手に負えなさ。
最後までわくどきしながら読みきってしまった。
彼らは変われるのか?救いはあるの?
うう、これ以上書くとネタばれしそう・・
著者の作品にたまにある、「これってハッピーエンドなの???」という消化不良が嫌な方は手を出さない方が無難かも。
でもこの心理戦、BL云々おいといて、読み物として面白かったからおススメしちゃう。