杜甫の詩選です。ビギナーにもとてもとっつきやすく書かれています。原文の漢詩と書き下し文、現代語による解説文が載っていて、とてもわかりやすく杜甫の詩を鑑賞できます。中国唐代の詩人で、李白と並び称されています。私の個人的趣味では李白の詩の方が、シンプルで好きでした。杜甫の詩は政治色もあり、やや俗っぽく感じてしまいまいました。解説者によれば、そういった所が、人生の深みがあり、杜甫の方が李白より深いということになるようですが。それぞれ味わってみたら良いと思います。漢詩の入門書として、とても良いのではないでしょうか。コラム記事のような文章もついており、日本文学に与えた影響なども書かれていて、大変興味深いです。特に、松尾芭蕉や、北原白秋など日本の詩人たちに与えた影響などについても解説されています。巻末には、年譜も付されています。とても読みやすく面白い本だと思うので、お薦めできます。