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村田エフェンディ滞土録
 
 

村田エフェンディ滞土録 [単行本]

梨木 香歩
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

宗教とは。国とは。人間への深いまなざしが捉えた青春小説の新境地。

1899年、トルコ。遺跡発掘の留学生村田君の下宿には、英国の女主人、ギリシャ、ドイツの若者がいて熱い交流があった。宗教、民族、国家の根っこから人間を見つめ、その喜びと苦難を描いた新スタイルの青春小説。


内容(「BOOK」データベースより)

町中に響くエザン(祈り)。軽羅をまとう美しい婦人の群れ。異国の若者たちが囲む食卓での語らい。虚をつく鸚鵡の叫び。古代への夢と憧れ。羅馬硝子を掘り当てた高ぶり。守り神同士の勢力争い―スタンブールでの村田の日々は、懐かしくも甘美な青春の光であった。共に過ごした友の、国と国とが戦いを始める、その時までは…。百年前の日本人留学生村田君の土耳古滞在記。

登録情報

  • 単行本: 220ページ
  • 出版社: 角川書店 (2004/4/27)
  • ISBN-10: 4048735136
  • ISBN-13: 978-4048735131
  • 発売日: 2004/4/27
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (31件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 317,760位 (本のベストセラーを見る)
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 歴史文化研究に土耳古に招聘された村田のスタンブール滞在記なのであるが、「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁な事は一つもない」という古代ローマの劇作家の作品に出てくる言葉が、核になったような、彼の下宿先の女主人や下宿人達との関わりが、それぞれの文化、宗教、歴史、政治などの違いを通じて第一次世界大戦前後を背景に語られる。それは「からくりからくさ」や「春になったら莓を摘みに」の世界と通底するものがある。

 村田は「家守綺譚」の主人公綿貫の友人で、最後の部分では綿貫も登場し、その後の綿貫の消息も分かる。綿貫が個の内面深くへ沈んでいくようなのに対して村田は外部へ向けて自我を曲げず進んでいく感がある。

 濃密な背景の描き方が一層この物語の奥行きを深くしていて、梨木ワールドの言葉の世界をも堪能できる。やっぱりすごよね。

 
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By ciffon
形式:文庫
「家守綺譚」とのつながりに

「ニヤリ」と嬉しくなって

楽しい気持ちで読み進めていたら…

いつの間にか、しっとりやわらかな意識に包まれていました。

そして最後には涙が。

梨木さんの作品は根底でつながっている部分があり

何冊も読んでいくうちに

その(作家さん自身のものともいえる)テーマの理解が深まるかんじで、

とても心地いいですね。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 トルコに考古学の研究のため留学した主人公・村田。同じ下宿先で知り合う友人達との日常と友情の物語。

「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁な事は一つもない…」
と、友人ディミィトリスは言う。この台詞がこの物語のキーを握っているような気が私にはする。

 人種や国が違う者ばかりが集まる村田の下宿先。文化も肌の色も宗教も違う人々が、人間として心を通わせる。考え方の違いなどで反目し合うものもいるが、結局はどこかでつながっている。
 この物語は今から100年前の設定だが、現代も戦争の絶えないこの世界で「…国とは?」と自問する村田の心は、そのまま私の心に問い掛けてくる。

 物語に登場するオウムの存在はときにユニークで、ときにとても感動的で印象深い。

 読み終えて、胸が熱くなり久々に厚みのある物語に出会った気がした。

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ありがとうございました。
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