村上さんの小説はちょっと・・・という人でもこの本はお勧め。人気作家でありながら肩肘をはらずにマイペースで生きながら、真摯な態度で創作に向き合い(文学集や翻訳の項)自分の趣味を大切にし(マラソン)日常の矛盾(ロンドンで受けだ仕打ちや物価のこと、日本語の事など)に提言を投げかけ、含蓄があるのに説教くさくない。
村上春樹という作家の人間性を垣間見ることのできる一冊である。なくなったマラソン選手への哀悼いは彼の誠実さも感じられるし、温厚な彼が思わぬ事にこだわって怒りをおぼえたり、意外な趣味や興味に驚かされる。後書きにある後日談もたのしい。
基本的の村上春樹はどんな状況でも自分を確固と持ち続ける事のできる人なんだと感じたし、だからこそ一流の作家として自分の作風を持ち続けられるのであろう。
村上春樹を好きな人もそうでない人にもおすすめ。
実は私が一番心ひかれたのは、愛猫故ミューズのこと。
ミューズのエピソードもっと書いてほしいな・・・