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村上春樹にご用心
 
 

村上春樹にご用心 [単行本]

内田 樹
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

ベストセラー『下流志向』のウチダ教授が村上文学の秘密をついに解きあかす!

村上春樹はなぜ世界中で読まれているのか?
『風の歌を聴け』から『アフターダーク』までを貫くモチーフとはなにか?
なぜ文芸批評家から憎まれるのか? うなぎとはなにか?

──だれにも書けなかった画期的な村上春樹論登場!
「これはカッキ的文学論である。読めば、びっくり」(著者)

本文より 「私たちの平凡な日常そのものが宇宙論的なドラマの「現場」なのだということを実感させてくれるからこそ、
人々は村上春樹を読むと、少し元気になって、お掃除をしたりアイロンかけをしたり、
友だちに電話をしたりするのである。それはとってもとってもとっても、たいせつなことだと私は思う。」

著者について

内田 樹(うちだ たつる) 1950年東京生まれ。神戸女学院文学部教授。
専門はフランス現代思想、武道論、映画論。
著書に「街場の中国論」(ミシマ社)、「逆立ち日本論」(新潮選書・養老孟司との共著)、「下流志向」(講談社)、「私家版・ユダヤ文化論」(文春新書)ほか、多数。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: アルテスパブリッシング; 四六版 (2007/9/29)
  • ISBN-10: 4903951006
  • ISBN-13: 978-4903951003
  • 発売日: 2007/9/29
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 143,894位 (本のベストセラーを見る)
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34 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
うーん・・・ 2007/12/27
形式:単行本
 「本書は、私がこれまでに書いた村上春樹関係のテクストのほぼすべてを網羅したアンソロジーである」(本書 247頁)これは、あとがきの内田氏の言葉だ。アンソロジーとは、いろいろな詩人・作家の詩や文を、ある基準で選び集めた本というような意味だが、その表現するところの領域にぴったりおさまっているっているという印象である。
 
 村上春樹論は多数あり、肯定否定さまざまだが、本書は村上肯定派に属する。内田氏の村上氏への好意が随所にうかがえ、しかもその好意が嫌味ではない。内容もわかりやすく、「かゆいところに手が届く」感じもたっぷりだった。内田氏の確かな教養と読書量に裏づけされた村上論は説得力があり、他の批判家とは一線を画す印象だ。

 しかしアンソロジーというだけあって、ややまとまりに欠けた。まとまりをつけること自体無理な作業なのかもしれないが、その印象は否めない。村上春樹に対して講評をすることは、まさに「文化的雪かき」のごとく、誰かわからない誰かのための果てが無い作業なのかもしれない。

 それでも本書が村上春樹をまた読みたくさせる一冊であることには変わりはない。良い文章だ。
このレビューは参考になりましたか?
26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:単行本
この本は冒頭の、村上春樹がノーベル賞を取っていたら新聞に掲載されていたはずの文章とあとがき以外、すべてブログに掲載されていた記事の再録です。ですから、日々内田氏のブログ、「内田樹の研究室」を閲覧している読者はとりたてて新しい発見はないと思います。

むしろこの本は村上春樹のファン、とりわけ「内田樹を読んだことがない村上春樹のファン」の人にお勧めです。レビューを見ていますと、村上ファンの方ほど批判的なコメントを書かれている傾向があります。それはおそらくファンの誰もが村上作品に対して、その人なりの解釈をされていて、内田さんの解釈とマッチしないからだと思います。解釈は世界観と言い換えてもいいと思いますが、それを他人に壊されることは、それは辛い経験ではあります。私自身も自分の好きな作家や作品について、私の解釈を根本から否定する評論を見ると腹が立つこともあります。しかしその「私から見ると間違っているとしか思えないような解釈」を解釈した向こう側で、自分自身の解釈もより深くなるのではないかと思うのです。少しマゾヒスティックな営みではありますが、その「異物」を自分の中に取り込むことで、さらに深みのある村上作品の解釈ができるのではと、私は思います。

この本の中で秀逸なのは「村上文学の世界性について」の章。
村上作品には「父」が登場しないんですよ。知ってました?
その父とは、一家の大黒柱と呼ばれている中年男性、いわゆるオヤジのことではもちろんありません。
オヤジが出てこない小説にも「父」は必ず登場します。ふつうはね。
でも村上作品には「父」が出てこない。だから世界的なポピュラリティを獲得したんだと内田さんは考えます。

「何?その「父」って」と気になってくるでしょ?
そんなあなたは今すぐ書店へGO!
このレビューは参考になりましたか?
98 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本を読む前に、風丸良彦さん『村上春樹短篇再読』を読んだのですが、
そこには内田先生のご著書から多くの引用があり、
当然内田先生ご本人がお書きになるのだから、
もっとつっこんだ村上春樹さんのテキスト論が展開されるのかと思いきや、
しょせんブログを本にしたものに過ぎませんでした。
つまり、内田先生の「私」的日記が第一で、村上春樹さんは二の次。
内田先生のシンパならそれはありがたいことでしょう。
しかし、内田先生にさほど感情移入ができない読者にとっては、内輪受けに過ぎないのでは?
内田先生自ら、あとがきで、
「(自分のパソコンの)ハードディスの中身を『村上春樹』で検索すると、200ほどのファイルがわらわらと出てくる」
とおっしゃられていますが、つまり、この本はそうした安直な資源からつくられたものに思わわれ、
「村上+内田」なら売れる!という出版社の安易な発想が透けて見えてしまいます。
実際、出版社にとっては、売れればいいんでしょうが。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
つかず離れずの余裕のある文章がとても読みやすく、そして色気がある。
村上春樹も、内田樹も好き。

ちなみに、内田樹の面白さは余裕だと思う。
どのくらい自説に思い入れがあるのかわからないが、... 続きを読む
投稿日: 2010/5/20 投稿者: 従業員Y
村上春樹を再読する食欲を刺激する本
村上春樹氏がなぜ日本の文壇や批評家から否定的な扱いをされ、
逆に世界的な作家として認知されているのか、... 続きを読む
投稿日: 2010/3/6 投稿者: UKUF
書評というよりも。エッセイとして面白い。
村上春樹の学術的書評、としては読まない方がよいのかもしれません。
ブログやこれまでの文章を元に再構成をされたものたと思いますし、... 続きを読む
投稿日: 2009/8/5 投稿者: がたろう
村上春樹を一度も読んだことのない30代男の感想
はっきりいって面白すぎます。ラジオで興味をもち読ませていただきましたが、
村上春樹がこんなに面白い作家だったとはまったく知りませんでした。... 続きを読む
投稿日: 2009/2/7 投稿者: FMV大ファン
四方田犬彦批判は噴飯モノ
... 続きを読む
投稿日: 2009/1/13 投稿者: モワノンプリュ
村上文学には父が出てこないんですよ
本書は、「村上春樹がノーベル文学賞を受賞していたら新聞に掲載されるはずだった文章」とあとがき以外、... 続きを読む
投稿日: 2008/4/26 投稿者: 倒錯委員長
(私にとっては)斬新な村上春樹論
ブログに書かれた文章を一冊にしたものだということで
一読すると、とりとめの無い印象。... 続きを読む
投稿日: 2008/4/24 投稿者: アジアの息吹
内田的日本文学論
内田さんの村上さんへの強烈ラブレターである。
出だしが幻には終わったがノーベル文学賞を受賞した暁に出るはずの新聞社への原稿。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/10 投稿者: dream4ever
村上さんへの公開ファンレター
「なぜハルキ・ムラカミは、世界中で読まれてるんですか?」との問いに、内田先生はいつもの鋭くも愛情に満ちた思いを繰り返し述べていきます。そうなのです。内田先生のこの... 続きを読む
投稿日: 2008/3/1 投稿者: いつてん
学習塾の授業で使わせてもらいました。
入試問題によく使われている内田氏の文章ですが、

『村上文学における「朝ご飯」の物語論的機能』(P125)... 続きを読む
投稿日: 2008/2/19 投稿者: マストロヤンニ
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