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村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ
 
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村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ [単行本]

三浦 雅士
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

気づいたら、そこは異界だった! 村上春樹のサリンジャー、ヴォネガット、 ブローティガンから、柴田元幸のオースター、ミルハウザー、ダイベックへ―― 謎と魅惑に満ちた世界文学空間のただなかにご案内します。

内容(「BOOK」データベースより)

村上春樹のサリンジャー、ヴォネガット、ブローティガンから柴田元幸のオースター、ミルハウザー、ダイベックへ―謎と魅惑に満ちた世界文学空間のただなかにご案内します。

登録情報

  • 単行本: 291ページ
  • 出版社: 新書館 (2003/7/10)
  • ISBN-10: 4403210805
  • ISBN-13: 978-4403210808
  • 発売日: 2003/7/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 著者によれば、80年代は村上春樹が、90年代は柴田元幸が、日本文学においてもっとも後続者に影響力のある存在だった。しかし、作家の村上春樹は分かるが、なぜ翻訳家の柴田元幸が、作家とその名を同列に置かれるほど若い書き手に影響力を持ったのか?

 このような疑問から著者は、「柴田元幸とは何か?」を解明しようと試みる。その過程で柴田元幸に多大な影響を与えた村上春樹についても掘り下げて論じる。

 村上、柴田ファンに多く読まれることを想定したのか、議論の対象である二人の文体を模したようなくだけた語り口は、著者のこれまでの作品と比較しても読みやすい。三浦雅士の著書を難しいと感じていた人もこの本なら理解できると思う。

 尚、柴田ファンなら周知の事実だが、柴田は村上春樹と同じくらい三浦雅士からも多分に影響を受けている。敬愛する批評家に論じてもらい、柴田元幸はうれしかったにちがいない。
 

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
村上春樹がレイモンド・カーヴァーをはじめとするいくつかの作品の翻訳を手懸け始めた頃、そして柴田元幸がまだ大学院生であった頃、二人はジョン・アービングの「象を放つ」の翻訳活動で出会う。翻訳とは何か、という問いに対して「基本的に自分を透明にしようとする作業」であり、「自己実現と自己消失がつねに並行して起きる」と柴田元幸は答える。村上春樹の「1973年のピンボール」の主人公は、「左手に硬貨を持つ、パタンと右手にそれを重ねる、左手をどける、右手に硬貨が残る、それだけのことだ」と語る。

私たち日本人が外国文学に触れる時、多くの場合、基本的に翻訳者を媒介としている。こうしたシステムを考えると、村上と柴田が翻訳に取り組む際の信条やスタンスが、私たちとアメリカ文学(特に80年代以降の)との関わりに多大な影響を与えてきたこと、そしてその多くが好ましいことであったという事実は、僥倖とさえいえるかもしれない。

なお、柴田と三浦の対談は、予定調和とは無縁の、「知の邂逅」ともいえる凛々しい運びとなっており、その構成と刺激的な展開は秀逸といえる。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By g500
形式:単行本
今まで村上春樹研究本はほとんど読んでいませんが、これはとても読みやすく面白いです。というか、これは多分、柴田元幸研究本です。柴田先生へのインタビューが100ページ以上(!)ありますから。今まで知りたい!と思っていたpersonalなことまで、著者の三浦さんは訊いてくれていて、柴田先生の奥さんとお兄さんのお話が、個人的にはありがたかったです。もちろん、アメリカ文学と村上春樹ファンも楽しめますが。村上春樹が小説家じゃなかったら、柴田先生の翻訳も読めなかったのかも・・・とか、村上春樹がカーヴァーではなく、カポーティに会っていたらどうたったのかな・・・といろいろ考えてしまいました。
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