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村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
 
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村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫) [文庫]

河合 隼雄 , 村上 春樹
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 460 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

人間にとって物語とは何か.現代を生きることと物語の可能性をめぐって,最も深い場所から人間をみつめる2人が,徹底的に語り合う.現代文学から恋愛,家族,さらに阪神大震災やオウム事件といった問題まで,話題は縦横に展開.『世界』掲載時に話題となった連載に加筆,新たに詳細な補注を書下し,個の新たな生き方を問う. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

村上春樹が語るアメリカ体験や’60年代学生紛争、オウム事件と阪神大震災の衝撃を、河合隼雄は深く受けとめ、箱庭療法の奥深さや、一人一人が独自の「物語」を生きることの重要さを訴える。「個人は日本歴史といかに結びつくか」から「結婚生活の勘どころ」まで、現場の最先端からの思索はやがて、疲弊した日本社会こそ、いまポジティブな転換点にあることを浮き彫りにする。

登録情報

  • 文庫: 225ページ
  • 出版社: 新潮社 (1998/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101001456
  • ISBN-13: 978-4101001456
  • 発売日: 1998/12
  • 商品の寸法: 15.8 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 やさしく読みやすいが奥深い対談!, 2003/5/24
By 
街道を行く (大阪府) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)    (殿堂入りNo1レビュアー)   
レビュー対象商品: 村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫) (文庫)
ユング派心理学派の第一人者によって、村上春樹の描き出す「物語」の意味が心理分析されてゆくような対談。村上春樹が「ねじ巻き鳥クロニクル」を上梓し、「アンダーグランド」に取り掛かっていた時期。この対談の中で、村上春樹の物語は、その中にどっぷりと浸かって、設計図のない中で創り上げていくのだと、自らの小説技法を語っている。作者でありながら小説の意味がわからない場合があるらしい。「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」などを例にとりながら、その時の状況や心理を語っている。他にも「コミットメントとデタッチメント」(村上春樹の作品を知る人には興味深いテーマだろう)やオウム真理教に触れながら、心理療法と「物語」の関連性やフィクションとノンフィクションの関連性など興味深いテーマが語られてゆく。それでいながら、言葉遣いが平易で、注釈も豊富で理解しやすいように構成されている。とても面白い対談である。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 暴力を描くようになった流れがよくわかった, 2004/10/1
By 
ib_pata - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
前半のテーマは社会とのコミットメントとデタッチメント。デタッチメントからスタートした村上春樹さんが、「自分とは何かということをずっとさかのぼっていくと、社会と歴史ということ全体の洗い直しに行きつかざるをえない、ということになってしまうのです」(pp.59-60)などと説明するが、一番面白かったのは、アメリカの人生相談。

裸で家事をすることが好きな主婦が、ある日、男が入ってきてレイプされてしまい、すごく暗くしか世の中をとらえられなくなり人生観が変わってしまった、という相談に対して「裸で家事をするのは気持ちいいかもしれないが、ちょっと極端だし、危険だ」と答えたら、「私も裸で家事をしている」という主婦からの投書がどんどんきて、回答したコラムニストが「これほどたくさん裸で家事をする主婦がいるとは知らなかった」と裸家事愛好家たちの権利を守らなくてはならない、というようなやりとりがシステマチックに行われているという。いやー、世の中、まだ分からないことだらけだな、と改めて感心した。

 二回目の対談では、村上春樹さんが自分自身で作品の遍歴を語る、みたいな趣向。『風の歌を聴け』でデビューした頃は、死とセックスについては書くまいと思っていたが、『ノルウェイの森』でそのものズバリ死とセックスだけの小説を書き、その後、暴力について描いている、という。『ねじまき鳥』での皮剥ぎやバットで殴るシーン、『海辺のカフカ』のジョニー・ウォーカーの猫殺し、『アフターダーク』の白川の暴行などの流れが恥ずかしながらやっと読めたような気がした。

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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 自分の人生という物語を紡ぐためのヒントが語られている, 2007/7/14
他にもたくさんの複合的な要素があると思うが、村上春樹さんは小説という媒体を使って自分を深めた人であり、河合隼雄さんはユング心理学を軸にした分析及び創作活動によって自分を深めた人である。その深化の過程で、客観的にではなく自分自身の問題として、日本人や人類にとって普遍的な領域に取り組んできた二人だからこそ、本書で語られている内容は驚くほど深い。

・(日本的)「個」の問題
・物語について
・コミットメント
・結婚観
・身体性
・個性と普遍性の関わりについて
・暴力性について

これらは対談で語られている主要なトピックだが、いずれも現代の日本人が遅かれ早かれ直面しなければならない問題ばかりである。他人に責任を帰するのではなく、これらの問題に一人ひとりが己の責任として取り組んで、自分だけの物語(人生)を紡ぎだしてゆかなければならない。その個人の物語が自分自身を、周りの人を、社会を、そして、(実感はわきにくいかもしれないが)地球をも癒していく。

意味を感じられる人生を渇望する全ての人にお勧めしたい。両氏の言葉から何かしら心揺り動かされ、この世に一つしか存在しない自分だけの物語が動きだすきっかけになると思う。
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