本書は村上作品の食に関する描写、厳選した35点のレシピ、そして『ダンス・ダンス・ダンス』にも登場する紀ノ国屋青山店や天ぷらつる岡などについての食のコラムで構成されている。著者は料理研究家、写真家、イラストレーター、心理学者らからなる「台所でよむ村上春樹の会」の創設者。『ねじまき鳥クロニクル』を読んでスパゲティーを食べたくなった経験の持ち主だという。
紹介されているレシピはごくごくシンプルで、レシピを見なくても作れそうな気がしないでもないが、食材と細部へのこだわりは並々ならぬものがある。
食は文化。本書のレシピ通りに料理を再現したり、引き合いに出されているお店を訪ねて初めて、村上作品の真の良さが理解できるのかもしれない。読んで見て味わって楽しめる1冊。(野澤敦子)
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村上さんの本を受けてこういった本が作られて、またそれがとても完成されたものである、ということに私は感銘を受けました。春樹ワールドの素晴らしさとか、おもしろさとか改めて感じました。この本を読むだけでもうれしい気持ちになりますよ。つくってみたら尚更です。
彼の料理や食事の描写からは、いいにおいや、火をとおす音が聞こえてくるようです。あと、時間の流れをすごく感じます。火がとおっていく過程や、湯気が立ち上る時間、お皿の上で冷めていくなどなど…。
予定のない日曜に作ってみたい料理たちが載ってます。といっても、手間がかかるっていうのではなくて、ぼーっと作って、ぼーっと食べたい、そんな感じです。
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