岩波写真文庫の一冊.山梨県の奥まった山村(三富村の広瀬集落)の暮らしを扱っている.山奥の林業の大変さと貧しくも慎ましく暮らす人々の姿の記録.今日であれば森林伐採はけしからんといわれるのであろうが,当時は生活の糧として伐採を進めていたのであろう.こういう記録を見ると過去の森林伐採がけしからんと安易な発言をするべきではないと思える.赤ん坊を背負って学校に行く子供,慎ましく遊ぶ子供達・・・,貧しく不便であったのであろうが,現状を受け入れ得られるものの中で幸せに暮らそうとしている人々の姿を見て,便利で豊かになったのかも知れないが本当の幸せを置いてきてしまった今日の日本を思い,やりきれなくなる.