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杏っ子 (新潮文庫)
 
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杏っ子 (新潮文庫) [文庫]

室生 犀星
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第9回(1957年) 讀賣文学賞小説賞受賞

登録情報

  • 文庫: 521ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1962/06)
  • ISBN-10: 4101103062
  • ISBN-13: 978-4101103068
  • 発売日: 1962/06
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 荒野の狼 トップ500レビュアー
形式:文庫
金沢三文豪の一人である室生犀星の最長の長編ですが、もともと新聞小説であったため、一章の区切りが現在の新聞小説と同様に短いので読みやすく、2週間ほどで読破できました。室生犀星の自伝的小説で、芥川龍之介などの実在の人物が実名で登場します。犀星の幼年時代からの話も前半にありますが、中心は娘が生まれて、結婚してからの話です。結婚生活をすぐに諦めて投げてしまう人物と苦しみを重ねても結婚生活を続けていく人物が対照的に描かれています。こうした中で、犀星がモデルの主人公は、苦しんで生涯の損をするところから芸術とか学問とか映画というものが作り出される、人間は一生不幸であってたまるものか、と語ります。困難にたたきあげられて強くなっていく登場人物の姿勢は感動を呼びます。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
室生犀星の自伝的な小説という。生まれ落ちた境涯の記述からはじまり、
娘、杏っ子の不幸な結婚生活を父親として支え、破綻をも静かな目で
見守る姿が描かれる。

びっくりするのは、書かれた当時、児童虐待やDVという言葉も
概念もなかったのであろうが、描かれているのは、児童虐待であり、
DVなのだ。室生犀星がこの境涯から、優れた文学者になったこと、
が奇跡に思える。
また父親として、娘と息子を見守るまなざしには、時代の限界もあるが
人間としてとても誠実なものを感じた。DV被害という言葉もない時代
暴力を受けてなお離れることができない娘の見守り方は背景に経済力が
あるとはいえ、あっぱれであった。しかし、女性が男性に依存せず
生きていく方策がいかになかったかが忍ばれ、暗澹なる気持ちになった。
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