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李鴻章――東アジアの近代 (岩波新書)
 
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李鴻章――東アジアの近代 (岩波新書) [新書]

岡本 隆司
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

近代世界に入る清朝の困難な舵取りをした政治家・李鴻章(1823-1901)。旧式の科挙官僚だった彼は、太平天国の平定に貢献することで実務官僚の第一人者に登りつめ、「洋務」と「海防」を主導する。そして外国列強と渡り合うも、敗北を強いられる。清朝末期の時代と社会とともにその生涯を描き出す評伝。

内容(「BOOK」データベースより)

近代世界に入る清朝の困難な舵取りをした政治家・李鴻章(一八二三‐一九〇一)。旧式のエリート官僚だった彼は、内乱の平定に貢献して官界最高の実力者に登りつめた。二十年間、「洋務」「海防」を主導して外国列強と渡り合うも、日清戦争で敗北を強いられる。その生涯を一九世紀・清朝末期という動乱の時代とともに描き出す比類なき評伝。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/11/19)
  • ISBN-10: 4004313406
  • ISBN-13: 978-4004313403
  • 発売日: 2011/11/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By skhm
これまで日本語で読める李鴻章の伝記は限られていた。
久々の李鴻章伝が、近代中国史の専門家によって刊行されたことは喜ばしい。

当時の中国国内や日本との関係はもとより、ベトナムや朝鮮、ロシアとの関係など、
本書は、背後にあった事実関係の説明に多くの言葉を費やしている。
それだけ李鴻章の生きた時代が複雑であったことの裏返しであろうし、
彼の伝記を書くことが難しかったゆえんでもあると思う。

筆者は、李鴻章を過小評価していた、梁啓超『李鴻章』に批判的で、
やや李鴻章に同情的な態度をとっている。
このあたりは、坂本慎一『玉音放送をプロデュースした男―下村宏』における
李鴻章像と似ていて、世には李鴻章再評価の機運があるのかもしれない。

あえて難点を言えば、200ページ程度の新書の中で、筆者が持っている豊富な知識を
てんこ盛りにしすぎたようにも見える。
中国国内と日本だけに絞ってもらった方が、新書としては読みやすかったかもしれない。

しかし、名前は有名でありながら、意外に伝記が少ないこの人物を取り上げたことは、
高く称賛されるべきであろう。
筆者が称賛されるべきであることはもちろん、これを企画した編集者にも賛辞を贈りたい。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
 李鴻章の近年珍しい伝記。
 しいて日本でいえば幕末維新の英傑に相当する(可能性のあった)人物であるが、旧体制のエリートとして生まれ、近代国家として生まれ変わる中国の陣痛を一身に抱えた苦悩がしみじみと実感できる。波乱万丈ののたうちまわるような人生が近代中国の激動を象徴しているようである。その後の近代化の激しさが今日まである意味で続いてるわけだが、日中の経済力が逆転する今日、日中の近代化の分水嶺にまでたどって考えるのはおおいに有益であろう。
 筆者の方もなかなか筆の立つ方で、ある種の美文調でありながら、近年の歴史研究に関するピリリときいたコメントも妙な味わいがある。
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 中国近代化を捉えた人物伝。清朝末の政治を考える上で是非知らなければならない人物を新書版で手軽に読める。近代化する中国の内乱、外国の脅威それに耐える清朝官僚の姿が描かれている。
 
 日本には日清戦争の終結馬関条約に代表を務めたことで知られる。全体は、人物の全般を要領よくまとめられている。無難のない中国近代史が述べられている。

 もし読むなら粱啓超の「李鴻章-清末政治家悲劇の生涯」と一緒に読むとよい。李鴻章の政治家としての手腕をこれらニ書から得られる。
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