未だに休日は行列ができるイデミスギノさんのレシピ本です。
「素材より素材らしく」が、お店で売っているケーキのレシピが中心なのに対して、
こちらはフレンチレストランのデザートで出てくるような
お皿に盛り合わせるタイプのものが中心です。
杉野さんのレシピは何種類ものパーツを組み立ててつくるものが多くて、
全部をやろうとするとかなり手間がかかるものが多いのですが、
「素材より〜」よりは、パーツが少なめのレシピが多いし、
パーツ単品でも利用できるものが結構あるので、
私が実際に作るのはこちらの方が多いです。
(「素材より〜」は買ったケーキを楽しむ際に眺めてます…)
生地の作り方などは1ページ程度の簡単な説明だけなので、
そういう技術を磨く、というわけにはいかず、
初心者向けではないのかもしれませんが、
基本さえ知っていれば、上級者でなくてもつくる事はできます。
それに杉野さんのつくるケーキのおいしさは、
技術に負うところも多いけれど、
フルーツやナッツなどの素材とリキュールやスパイスの組み合わせ方など、
味の組み立てのセンスによる部分も多く、
この本では、そのセンスがたっぷりと楽しめます。
バナナココナツケーキに黒胡椒、
柿にチャイ用スパイス、ラム酒など。
簡単なレシピではクリーム詰めプラム、なんていうのもあって、
夜のデザートによく作ります。
コニャックが利いていて、簡単なのに、すごく贅沢な味。
こちらのレシピはお酒を使うものが結構あるので、
お子様用ではないかもしれませんが
私は彼のお店のお菓子のお酒の利き具合が特に好みでしたので、
それがとてもうれしかった。
全体的に大人っぽい味のものが多く、
料理の腕が上がった気にさせてくれます。