本書を読むことで子どもから大人まで、素人からマニアまで、それぞれのレベルで多くの発見があるでしょう。私は本書でホラアナゴキブリというものの存在を初めて知り、うろたえました。なお本書の中で著者が述べているように、里山保全と称して枯れ木まで撤去して見栄えの良い林を作る運動が大流行していますが、こうした林は人間にとっては訪れやすくとも、朽ち木性昆虫を始めとした多くの生物にはかえって住みにくい環境になっています。里山保全運動を推進する人たちはいろんな理由(生物多様性には攪乱が必要、など)を持ち出してきては自らの運動(人間にとって見栄えのよい自然を作る運動)の正当性を主張しますが、一度徹底的に検証しなおす必要があるでしょう。