「〜を越えた!」あるいは、視聴率〜%という言葉にはついつい心が動いてしまいますが、決して大袈裟ではない見応えのあるドラマを堪能出来ます。
本作は、「三国史記」によるところ紀元前37年に建国し、後に中国東北地方から朝鮮半島北部に広大な領土を築いた高句麗の始祖、朱蒙(チュモン)を主人公にした話です。
この時代、日本では弥生時代にあたることからも、史実というより伝説。時代劇、歴史劇の枠を跳び越えたファンタジーの香り漂う世界が展開することになります。ある意味、古代にまで遡った時代設定が衣装、美術などの大胆で自由な発想に結びついたのかもしれません。
そして何といっても、観る者を惹きつける一番の要素は、主人公朱蒙の成長物語であること。はじめは軟弱で情けない男だった朱蒙が様々な試練を乗り越え、逞しい男、真の英雄へと変貌していく物語には、誰しも夢中になること間違いありません。聡明で美しいヒロイン、運命を共にする仲間たち、生涯のライバル、など。魅力溢れる登場人物達と、それぞれの感情が複雑に絡み合うことに依って起きる出来事の数々は、文句無く面白いと言えます。
全81話、長丁場のほんの序章ではありますが、スタッフ、キャストが惜しみない情熱を傾けて作り上げた力作を、今後も是非楽しみたいと思わせてくれるワクワクの幕開けです。