「朱夏」は宮尾登美子氏の、「櫂」「春燈」に続く自伝的小説の3作目。
18歳で田舎の教師と結婚し1女もうけ、そして男達は野望と、金銭面、そして
戦争からの逃げとし、開拓民とともにその子どもらの学校を設立する・・・
という目的で満州に渡る。
が、満州の生活にお嬢様育ちの綾子が耐え切れるはずなく我がままほうだい
だったが、終戦・・・襲ってくる挑戦民、難民キャンプで『野良犬以下』の
生活を強いられ、次第にたくましくなってくる綾子に目を見張るものの、
相変わらずの《お嬢さん》に、読み手としてはイライラしてくる場面もある。
しかし、戦後満州から引き上げてくる形を小説として読みやすく
まとめてあり・・・終戦後の大陸移住日本人について、初心者からわかりやすく
読み進められる。