細川ガラシヤは、戦国時代のヒロインとして余りにも有名である。彼女は、明智光秀の娘として生まれ、本能寺の変で運命は急変する。巧に戦国を生き抜く細川家。山崎の戦で明智の誘いに乗らず、見殺しにしてしまう。昨日の友は明日は敵。これが戦国である。光秀は、側室をもたないような当時では珍しい家庭人であり、その家庭で生まれ育った細川ガラシヤは、現代人に近いような倫理観を持っていたのではないか。この作品の中で、信と不信、という人を信ずるべきか、信じざるべきか、という疑問がガラシヤに付きまとう。ガラシヤは信じて生きていきたい。そして、キリスト教に出会う。細川ガラシヤを知るには最適な物語であると思う。又、ガラシヤに本能寺の変を知らせる細川忠興の様子や明智の姉妹の安否が途!!切れ途切れに伝えられ、そのタイミングによって、不信感を募らせてゆく経過がとても巧く描かれている。