シリーズ3作目とのこと。1冊目のあと2冊目とばして読みました。
1冊目はストイックな印象を全体から受けるとすれば、
こちらは冷たい炎=情熱。
松嶋(リリ)にこんな背景があったとは。
読んでいるこちらまで息が苦しくなってくる感じです。
冷たいのに熱い。独特の文章力があって読ませてくれます。
あえて指摘したい点が何点かあります。
1)時間軸がはっきりしない
突然過去に話が飛んでいたり、そのあたりの描写力がやや弱いかも。
リリが小学生、中等寮、高等寮の3つを動きますので注意が必要です。
2)リリが12歳(小学6年)の時のエピソード
ストーリーの構成上仕方ないし、大事なエピソードなのは理解しますが、
年齢的にね、、正直ちょっとキツいかなぁ。
3)志鶴の「禁忌」のこと
あえてはっきり触れず、キーワードをいくつかつなぐと
なるほどそうなるかぁというエピソード。わざとにしてもぼかしすぎ?
私は2回目読後にようやく気がつきました…。(鈍感?)
1作目より色々マイナス点は感じましたが、それでも
物語全体に流れる「冷たい情熱」の感覚がとてつもなく魅力的で、
印象的な言葉もあちこちにあり。(ラストシーンも秀逸!)
好みで言えば1作目のほうが好きですが、こちらも結構ハマりました。