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札幌方面中央警察署南支署―誉れあれ
 
 

札幌方面中央警察署南支署―誉れあれ [単行本]

東 直己
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

警察vs警察。道警本部まで加担し、組織的犯罪に手を染める中央署の腐敗に近隣の南支署が気づいた。日頃から「枝」と呼ばれ蔑まれてきた支署の刑事たちの執念の捜査が、組織防衛という巨大な闇に迫る――。北の街ススキノを舞台にハードボイルドを書き続けてきた著者による初の本格警察小説。

内容(「BOOK」データベースより)

道警本部まで加担し、組織的犯罪に手を染める中央署の腐敗に、近隣の南支署が気づいた。日頃から「枝」と呼ばれ、蔑まれてきた支署の刑事たちの執念の捜査が始まった―。ハードボイルドの第一人者が放つ、初の本格警察小説。

登録情報

  • 単行本: 417ページ
  • 出版社: 双葉社 (2009/8/19)
  • ISBN-10: 4575236713
  • ISBN-13: 978-4575236712
  • 発売日: 2009/8/19
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 162,547位 (本のベストセラーを見る)
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By カスタマー VINE™ メンバー
形式:単行本
同氏が刑事ものの小説を書くのは初めてかも知れないが、題名や装丁を見ると、軽妙な刑事ものと思えるが、なかなか緊張感溢れるサスペンスフルな仕上がりとなっている。南支署が、とある警察署の不祥事らしいものを嗅ぎ付け捜査を進める、と言った内容。探偵ものに出てくる人物はあまり登場しないが、今回の小説のキャラもかなり光っている。内容も二転三転する話で、「熾火」や「フリージア」の様な緊張感の連続で、ページを捲る手は止まらないだろう。ここ最近の同氏の小説の中では、かなり面白い方に入ると思う。続編にも期待したい。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
待っていました。東氏の道警もの。
相変わらず、稲葉事件をモチーフにして、某国を絡めた物語です。
登場人物の生活感を感じるものが、ちょこちょこはさまれて、
今後の展開がとても楽しみです。個人的には、長谷川が好みです。
描き方が上手だなといつも思い、一気に世界に入り込めます。
札幌土着のありがちな描写があり、リアルですね。
(東区の最低公立高校じゃなくて良かったです。飛行場の近くとか。
ショック受けるので、個人的に止めてくださいね。)
それにしても、東氏、道警に睨まれないかね。と心配になります。
某県警の不祥事も一刺ししていて気持ちよかったです。
まあ、キゼツの成長物語になるのか、支署の警察ものになるのか、
判りませんが、本物の道警シリーズが始まりそうですね。
でも、正義の味方より、汚い話のほうが面白いのですが。
他の道警シリーズを軽々超えることを期待しています。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By すの
形式:単行本
「無駄足ではなかった。刑事にとっては、珍しいことだ」(P114)
かつて東直己は「名無しの探偵」や「私立探偵 畝原」のシリーズで、北海道という土地に蔓延る、権力を持つものがその裏側で行なう悪事を徹底的に糾弾し続けた。本書はその東直己がその糾弾の矛先であった道警の警察官をを主人公にした小説。引用した言葉どおり、地道に無駄足を踏みながら情報を収集する刑事たちの姿を描いた、まさにまっとうな警察小説。劇的なドラマが描かれるわけでなく、また主人公であるはずの新人刑事、梅津の活躍が描かれるわけでもない。「エダ」と蔑まれた南支署の刑事たちが正義を追う姿を描く。それはそれでリアリティに富んだ地味な小説といいたいのだが、それにしては今度は南支署の位置づけがあまりにキレイごと過ぎてお伽噺のように思えてしまう。その結果、地味であり、なおかつカタルシスを得られないお伽噺という中途半端な作品になってしまっている。そしてまた残念なのは、あまり東直己らしからぬ作品になってしまっていることだ。
最近の東直己の作品はグダグダオヤジが、ただひたすら愚痴をこぼしてばかりいるような作品という印象が強く、ファンでないひとに勧めることが難しい。しかし、ぷんぷんと臭うような東直己という個性を味わうことができる作品であり、ファンとしては、けっ、仕方ないけどつきあっちゃうみたいな、決して「美味しい」ものではないが、この独特の「旨さ」に病みつき的な作品なのである。しかし本書は、東直己の臭いがしない、ありがちな警察小説のひとつにしか過ぎないのである。
小さな存在でしかない「善の警察」を創ることで、現実にある権力に拠った巨悪を糾弾するのは、この作家の従来の姿勢と変わらないのかもしれない。しかし、聞いただけでは字面まで分からない人の名前を、その漢字がわかるまでは、まずカタカナで表記するとか、あるいは本編とまったく関係なく、ふと気になったことが執拗に気になってしまう人間の性質の描写とか、この作家特有なそういう妙な拘りが感じられない。すっきりして読みやすくはあるが、何かつまらないという感じ。
それは刑事のひとりひとりを人間として描いた作品でなく、梅津という新人刑事を中心に据えてみたものの、結局は「南支署の刑事たち」の行動を描いた作品だからなのかもしれない。
タイトルになった「誉れあれ」とは、北海道警察歌“銀嶺映ゆる”の最後の一節「我が道警に 誉れあれ」に因る。それはまた警察という仕事も組織も大好きだった梅津の父親が、黙々と任務を果たしたあと、少量の酒をチビチビ飲みながらよく歌っていたというエピソードにも繋がる。しかしそのタイトル、エピソードは、ありがちの警察小説のようには、作品のなかでうまく結実したとは言いがたい。もしかしたら、この部分をもう少し巧く書き、あるいは梅津という刑事の人間をもう少し深く書いたならば、本書はありがちな警察小説としての及第作になったのかもしれない。もっとも、そうであっても東直己的でないことには、きっと変わりはないのだろうが・・。
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