今でこそ量産している桜木知沙子嬢ですが、
当時は…
量産…
という言葉が思い浮かばないくらい
「真摯な」姿勢で文章を書く作家さんでした
「次はどんな設定を書こう」
というより
「次はどんな人間心理を描こう」
という作家さんで、
当時はBL初期、初めて図書館で見た時は
ドン引き(笑)したものの、
読み始めるうちに、気にならなくなっていく…
対・オトコだろうがイイものはイイ!
と心底思わせられた作家さんでした
皇なんて、もう桜木嬢の描くカンペキな美男子像で、
ほかの作品もちょいちょい読みましたが、
皇をもう描いてしまったせいか、
もうそれ以上の美男子は出てこないねー、
というくらいの! これ以上はないくらいの!
読んでて次の主人公の描写はどうするの!?
と心配するくらいの(笑)!!
BL世界では王子様的・かつ理想的美男子ですよね
皇の気持ちも複雑、皇の背景も複雑、
いろいろ、いろいろなことが重なって、まじりあって
読んでいてすごく充実感を感じたのを今でも覚えています
どの巻も内容が濃いですが、
ラスト4巻もものすごく濃くて
どうなるの? どうなるの?
こうなるのー!!
的展開で、最後まで目が離せませんでした
(これがまた、いいラストなんですよー)
…次は「東京の休日」2冊
(ほんとうは3巻も書きたかったようですが…、残念!!)
これまた読者として考えさせられる内容で、
すごくおもしろかった…
皇くらいの年齢だったであろう桜木嬢、
めいっぱい「人生」について考えて・語って
尽きる言葉を突き抜けるくらいの気持ちでぶつかって
これはBLに慣れきった
おばさんのわたし(←書いてて自分で傷ついた;)ではなく
BLをティーンに勧めるのはやはり抵抗があるのですが
文学作品に手をつけるのがニガテ、
でも人生について悩んでる…、
そういう「女の子」に読んでほしい
そんな作品です
やさしく、やわらかな気持ちで物語の世界に入ってくださいね
^^