今、2011年9月ですが、アマゾンさんのレビュー欄が、一緒になっていて困りものですね。
金田一耕助役が、中尾彬が映画、古谷一行がTV,
それから、ポイントとなる被害者の旧家のあるじ役、田村高広が映画、佐藤慶がTV版です。
三本指の男が、常田富士男が映画、草野大悟がTV。
時代を(制作当時の)現代にアレンジしているのが映画版、原作に近い(ただし原作の時代設定は戦前ですが、そこは終戦直後にアレンジ)のがTV版です。
どちらも出来は良いのですが、トリックの視覚化が、よりわかりやすいのはTV版の方でした。
また、一般的な意味でのスターといえる俳優が登場する割合も、低予算のATG映画よりもむしろTV版の方(監督も、全盛期の日活を支えた名監督)だったような印象もあるのですが、
独特の耽美感で、まことに捨てがたい味のあるのが高林陽一監督のこの映画版です。
この映画の成功が、70年代後半の横溝作品の映像化ブームのきっかけになったという意味でも重要。
役者さんも、すでにほかのかたのレビューにあるように、みなさん個性的で魅力的。
ポイントとなる中尾彬も田村高広も素敵です。音楽を、高林監督の親友の映画監督、大林宣彦が担当しているという点も聴きどころです。
実験的・耽美的な映像が好きな方には映画版が、王道の娯楽推理映画を楽しみたい方にはTV版がおすすめです。
ですが、どちらもそれぞれ捨てがたいので、できればどちらも購入してみる(苦笑)というのが一番なのかも知れませんね。