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その格言も、目からうろこが落ちる言葉というよりは、至極当たり前のものばかりだ。「腹立ち売り、腹立ち買い、決してすべからず、大いに慎むべし」最初はがっかりした。
しかし元来秘伝書とはそういうものなのかもしれない。折にふれてページをパラパラとめくっているうちに、時々はっとさせられる瞬間がある。思い当たる節があるのだ。大坂堂島米会所で活躍した本間宗久。その時代より300年たっても相場の前にたたずむ人間の心境は同じものらしい。「米の高下は天性自然の理にて高下するものなれば、極めて上がる下がると定め難きものなり。この道不案内の人!は迂闊にこの商いすべからず」至極ごもっとも。
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