本部朝基の著書二冊の現代語訳を収録し、著者による沖縄唐手(空手)の歴史を詳説した、大変親切な本です。
この本には本部朝基(もとぶ ちょうき)の空手のエッセンスが詰まっていると思います。
殊に円熟の境に達した本部朝基自身による型『ナイハンチ』や組手の写真は圧巻です。
『達人』朝基の、丹田から全身に充ち満ちたエネルギー。
天地を貫いた体軸、正中線。
力まず、踏ん張らずにリラックスした、『地に足の着いた』自然体…
溜め息が漏れるほど、眼頭が熱くなるほどに素晴らしい。
本部朝基の立ち姿を見るだけでも、眼福と言えましょう。
修行の進んだ方であるほど、深く示唆を受けるところがあるのではないでしょうか。
本当に、宝物になる一冊だと思います。